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第14回
医療関係者向けアプリ「Figure 1」その機能と特徴

SNSが医療の現場にも広がり始めている。Figure1は医師向けインスタグラムとも呼ばれる画像共有アプリだ。医師、医学部の学生、看護師など医療関係者をターゲットとしている。医療関係者向け画像共有アプリ「Figure 1」についてご紹介する。

  • (出典:photo AC

  • Figure1で世界中の医師と画像を共有

    (出典:figure1

    2013年5月にローンチされたFigure1。その生みの親とも言われるのがJoshua Landry博士だ。彼は医学部の学生が興味深い症例を集めスマートフォンを用いて共有する姿を見てFigure1を思いついた。当初、医学教育の教材と考えていたが、多くの医師がFigure1を利用することによりその形態は変わっていく。今では症例写真をもとに議論したりアドバイスを受けたりする場となりつつある。
    ユーザーは症例写真やX線写真、CT画像やMRI画像など症例に関するさまざまな画像をアップする。画像には併せてコメントやタグも挿入できる。投稿した画像に関して同僚から直接意見を聞いたり、登録されている100万人以上の医療従事者からのフィードバックを受けたりすることもできる。
    また医師たちはそれぞれ専門分野を持っている。このFigure1を利用することにより、異なる専門分野の医師の意見を聞くことができたり希少な症例を検討したりすることもできる。一般のSNS同様に検索したり画像閲覧に関して制限をかけたりすることも可能だ。

  • 医師向けインスタグラム、プライバシーに関する対策

    (出典:figure1

    現在ではアメリカをはじめ、イギリス・カナダ・オーストラリアなどで15万人のユーザーを獲得しているFigure1。日々150万枚に上る画像共有がなされる。
    しかし懸念されるのがプライバシーだ。個人情報の漏えいなどセキュリティに関する心配もささやかれる。Figure1では患者が特定されてしまう事態を防ぐために「顔」と認識される画像は投稿できないシステムになっている。アルゴリズムにより「顔」を自動で検知しブロックする仕組みだ。また、X線画像などに記載されている患者名など個人情報をぼかし見えなくするように編集も可能だ。そのため米国では患者の許可なく投稿することができるという。

    このFigure1はユーザー登録することにより利用可能だ。ユーザー登録に際してはユーザー名・メールアドレス、そして医療関係者であるかどうかの確認を行っている。例えば、"I am Physician" "My specialty is Allergy and Immunology"等のように専門分野を選択する。これによりFigure1の全ての機能を利用できる。

  • Figure1で視覚的知識を得る

    医学には視覚的知識が不可欠だ。Figure1で見ることのできる画像から多くのことを学べるだろう。利用は無料であり、 App Storeや Google Playからダウンロードできる。症例研究に医学教育に、そしてさらなる価値を見出せるかもしれない。

 
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