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第12回
SNSで変わる新しい医療コミュニケーション

近年、SNSの普及により、情報発信の方法は大きく様変わりした。FacebookやTwitter、Mixi、LINEなど数多くのSNSがあり、新しい形でのコミュニケーションを可能としている。それは医療業界においても無縁ではない。モバイル大手ソフトバンクと在宅医療介護連携ネットワーク研究会の共同事業である、医療介護専用SNS「メディカルケアステーション」についてご紹介する。

  • (出典:写真AC

  • 医療介護専用SNS「メディカルケアステーション」とは

    (出典:MedicalCareStation

    「メディカルケアステーション」(以下MCS)とは、医療や介護に従事するもの、そして患者や患者の家族との間で情報を共有することができるシステムだ。
    例えば、一人の患者がいたとする。その患者に関わる医師・看護師・薬剤師・歯科医師・介護士など、職種や勤務先を超えて一人の患者に関する情報を共有する。文字情報のみならず画像情報の共有も可能だ。患者自身も参加することができ、医療従事者とのコミュニケーションも可能にする。クラウド技術を応用したこのサービスは、現在無料で提供されている。

  • タイムラインで情報共有

    (出典:マイナビニュース

    具体的な利用法を挙げてみよう。多くの利用者がいるFacebookなどがそうであるように、MCSにもタイムラインが存在する。アップされていく情報を時系列に並べたものだ。タイムラインを見ることにより、患者に関する情報や参加メンバーの発言などを確認することができる。自身の発言はもとより、参加メンバーの発言が時系列で把握できることから、リアルタイムの情報共有が可能だ。自身が情報を発信することも他のSNS同様、手軽な操作でできる。もちろん、これらの情報は、限られたメンバーの間だけで共有される完全非公開型システムだ。カルテを共有したり、X線画像を共有したり、さまざまなデータの共有を可能にする。

  • SNSで包括的ケア

    MCSは医療介護システム連携のプラットホームである。SNSを通して患者と患者を取り巻く医師・薬剤師・ケアマネージャー、そして患者の家族といったグループで形成され情報を共有する。一人の患者を取り巻く医療グループが情報を迅速に共有することにより包括的なケアを可能にした。
    現在、栃木県医師会などが全県域医療介護ネットワークとして導入を決めたのをはじめ、全国的にも採用の動きが出ている。SNSが医療業界の情報共有の形を変えようとしている。

 
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