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第21回
遠隔治療が変わる!スマートデバイスを活用した新しい遠隔治療

北欧はITを使用した医療分野の先進国と言われている。医療機関と患者の家をネットワークでつなぎビデオチャットなどの画像を通して医師の診察を受ける。そうしたシステムが既に実現している。また、北米やオーストラリアなどでも遠隔治療にITの導入を推進している。現在、日本でも運用が始まったスマートデバイスを利用した遠隔治療をご紹介する。

  • (出典:Flickr

  • 誰でも利用できる遠隔治療

    (出典:AC

    2015年8月、厚生労働省は「情報通信機器を用いた診療について」各都道府県知事に通知した。これは僻地のみと考えられていた遠隔医療を 対面診療と適切に組み合わせることによりさまざまな人に実施できるというものだ。「診察」という面での大きな技術革新と言える。スマートデバイスを利用しskypeなどビデオチャットを用いたり独自のシステムを利用したりして遠隔医療を可能にする。ある医療機関での診療の流れはこうだ。遠隔治療を希望する患者は医院のサイトから予約を入れる。そしてビデオチャットを使用し診察を受ける。会計もオンラインで行い処方箋が送付される。すべてが自宅に居ながらにしてできるシステムだ。こうしたシステムの普及により医療の形態が大きく様変わりすることが予想される。

  • 遠隔診療システム「ポケットドクター」

    (出典:オプティム

    2016年4月よりサービスを開始した遠隔診療サービス「ポケットドクター」をご紹介しょう。これは遠隔地にいる患者がスマートフォンやタブレットを利用し医師や医療機関と繋がることができるシステムだ。スマートデバイスに搭載されているカメラなどを利用することで医師は患者の患部を診ることができたりバイタルデータの収集ができたりする。これは医療機関を受診することが難しい高齢者や障害者はもとより仕事が忙しく病院に通うことができないビジネスマンなどにも有効だ。「ポケットドクター」を利用することにより医師から適切なアドバイスを受けることができる。文字通りかかりつけ医に体調について相談したり患部を診察してもらったりすることができる「かかりつけ医療」、全国にいる専門医にファーストオピニオンやセカンドオピニオンを聞くことができる「予約相談」(開始予定)、24時間365日相談が可能な「今すぐ相談」(開始予定)などがある。
    画像共有の際には赤ペン機能を用いて、医師が拡大してほしい部分を指示したり病状の説明をしたりすることができる。もちろん実際の診察が必要なケースもあるが画期的なシステムと言っていいだろう。

  • さらなる発展が期待される遠隔治療

    日本で取り組みが始まっているスマートデバイスを活用した遠隔治療についてご紹介した。遠隔治療にはテレパソロジー(遠隔病理画像診断)、テレラジオロジー(遠隔放射線画像診断)、テレケア(遠隔健康管理)など幅広い活用法が期待される。遠隔地の人だけではなくすべての人に手の届くものとなりつつある遠隔治療、さらなる発展が期待される。

 
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