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第4回
上質なコミュニケーションを計るためのTwitterツール4選

病院で公式Twitterをはじめて気になるのが、いつツイートをすればいいか、どんなツイートが喜ばれるのか。
今回はそんな疑問を手助けする、4つのツールをご紹介。

  • インターネットをしている時、「こんなことができたらいいのに」と思うことがある。たとえば今見ているサイトの一部だけを切り取って画像として保存したり、目障りな広告を消したり……。

    世の中には、そうしたユーザーの細かな要望に応えてくれる機能を持った補助的なツールが沢山ある。名称は使用ソフトや状況によっても異なるが、一般に「拡張機能」「拡張ツール」などと呼ばれている。ソフトウェアをより便利に使うための多種多様なツールが日々開発され、公開されているのだ。

    Twitterもその例に漏れず、さまざまな機能を持った拡張ツールが数多く出回っている。「Twitter ツール」などと検索すると、厳選した68個のTwitterツールを紹介しているサイトといったサイトも出てきた。

    これらの拡張ツールは、日常的なTwitterユーザーに便利なだけでなく、病院のアカウントにて利用しても大きな効果を発揮する、今回はこれらのツールを使いながら、病院アカウントをより充実させていく方法を紹介していこう。

  • 1. Tweriod:患者さんがいつごろTwitterを利用しているか把握する

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    Twitterの表示画面(タイムライン)には常に新しい投稿から順に表示されている。そのため、古い投稿になればなるほどフォロワーが見ないような下へ下へと埋もれてしまう。

    そうなってしまうと、せっかく患者さんや、病院の募集に応募したいと思っている医療関係者があなたの病院をフォローしてくれていても、彼らの目には入らない。フォロワーとの時間がずれただけで、認知されないまま終わってしまうのだ。

    そこでまずは、自分の病院をフォローしている患者さんが何時頃にTwitterをしているのかをリサーチしてみよう。リサーチを可能とするのが「Tweriod」。自分のフォロワーが何時ごろアクティブなのか(いつごろ頻繁に利用しているか)を分析するツールだ。

    (出典:Zen Startup「僕が実践しているTwitterマーケティング手法」)

    上の例では、週末の午後9時から10時ごろと、深夜11時から1時ごろがアクティブであることを示している。さらによく見てみると、午後9時台が突出する一方でその前後(午後8時と午後10時)は低調なこと、11時から12時ごろはアクティブな時間が長く、1日のうちの山場になっていることが分かる。

    つまりこの例で言えば、午後9時台と深夜11時~1時ごろがツイートを行うのに最も相応しい時間帯と言うわけだ。

    こうしてそれぞれの曜日のアクティブな時間を分析し、その時間帯にツイートを行えば、病院の発信するツイートを、より確実に見てもらいやすくなるのである。

  • 2. buffer:患者さんがアクティブな時間に合わせてツイートを「予約投稿」する

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    とは言え、忙しい病院業務の最中や深夜のツイートは一苦労だ。ツイートを行うのにもっとも良い時間帯が分かったところで、その時間帯に投稿できないのだから意味がない、と考える方もいるかも知れない。

    そうした時間的な問題を解決してくれるのが「buffer」だ。同サービスを使えば、テキストや画像、URLリンクなどを指定した時間に予約投稿することができる。

    例えば「Tweriod」によって、週末の午後9時ごろと、深夜11時~1時ごろがアクティブな時間だと分かったとする。

    そこで今回は、特にアクティブだった9時台に1回、山場である11時台に3回ツイートする設定にしてみよう。こうすることで、時間に束縛されることなく、フォロワーがアクティブな時間帯にツイートを行うことができるのだ。

    もっとも、このツールはあくまで「自動投稿」であることに留意する必要はあるだろう。その間フォロワーから重要な返信やコミュニケーションがあっても、その時間に自分でTwitterを行っていない限り、こちら側からは返信することができない。予約するツイートとしてオススメなのは、こちらから緊急に返信する必要のない医療スタッフの募集や、催しものの告知などだ。

  • 3. TwentyFeet:自分たちのツイートの評判を知る

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    「Tweriod」と「buffer」を使えば、より多くの患者さん、医療スタッフといったフォロワーの目に入る投稿をすることができる。読者数が増えてきたところで気になってくるのがツイートの評判だろう。

    そこで登場するのが「TwentyFeet」だ。同ツールは、アカウントごとにフォロワー数や、アンフォロー数(フォローを解除されてしまった数)、リプライ数(返信してくれた数)、RT数(リツイート数)、お気に入り数(投稿内容がお気に入りに登録された数)といった指標を期間(日、週、月)を指定してグラフで表示することができる。

    (出典:Zen Startup「僕が実践しているTwitterマーケティング手法」)

    このツールは、ツイート内容と時間を照らし合せて使うことで効果を発揮する。例えば「熱中症を防ぐ方法」といった内容のツイートを午後4時、5時の2回に分けて投稿したとしよう。

    該当する4時から5時前後のグラフをチェックする。その時間帯に返信やRTの数がかなり多く行われていれば、その投稿が患者さんの間で評判が良かった(あるいは興味を引いた)と判断できる。

    逆に、これはあまり考えたくないことだが、この投稿後にアンフォロー数(フォローを解除されてしまった数)が増えてしまった場合は、同様の内容のツイートは今後控えた方が良い、という判断になる。

    RTや返信数が多かったからといって必ずしも評判が良い訳ではないが、ツイートごとの注目度を測る上では有用なツールだ。

  • 4. Twilert:大事なツイートを見逃さない

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    Twilertは指定したキーワードがTwitterに投稿されると、メールで知らせてくれる情報収集ツールだ。

    Twitter自体、デフォルトで検索機能を備えているが、こちらのツールは入力したキーワードを設定しておくことで、そのキーワードにマッチしたツイートをメールで通知してくれる。リマインダーとして有用なサービスだ。

    このツールを使って病院名をキーワードに設定しておけば、自分たちの病院に関して何らかのつぶやきがあったときにも、見逃さずに読むことができる。

    また、興味のある病気や症例などをキーワードにしておくことで、患者さんからの病気に関する質問に答えたり、その病気に関するニュースを知る用途での利用もオススメだ。

  • 番外 Crowy:複数アカウントの同時管理

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    最後に番外編として、病院の公式アカウントを複数持ちたいと考えている方にマルチクライアント「Crowy」をご紹介しよう。

    たとえばSNSを最も活用していることで知られる「Mayo Clinic」で検索してみると、「Mayo Clinic」のアカウントの他、「MayoClinicHealthSys」、「Mayo Clinic ME」、「Mayo Clinic Jobs」、「MayoClinic Employees」など数多くのアカウントを見ることができる。

    複数アカウントを持つことは必ずしもメリットをもたらす訳ではないが、病院の規模が大きかったり、より多くの分野で効果的にTwitterを展開させたいときには、公式な病院アカウントの他に診療科による区分けや「従業員の声」など複数アカウントを利用するのも、患者さんの興味を惹き付ける1つの手だろう。

    しかし、複数アカウントを持つと頻繁にログイン、ログアウトを繰り返さなければいけないなど、それだけで時間と手間がかかってしまう。そんな時にオススメしたいのがCrowyだ。同ツールはTwitterやfacebookといった異なるSNSのアカウントを同時に管理することができる他、Twitterの複数アカウントの一括管理にも対応している。

    Crowyを使えば複数アカウントに同じツイートを投稿できるほか、複数アカウントで同時にログイン状態にしたり、それぞれのアカウントのタイムライン(Twitterの表示画面)を自由に設定できる。複数のアカウントを管理するためのマストアイテムと言える。

  • 病院アカウントの指針を示してくれる拡張ツールたち

    いざ公式に病院でTwitterをはじめてみても、なかなかその効果は実感しづらいかもしれない。

    特に懸念材料となるのは、Twitterで発信している「声」がきちんと患者さんなどのフォロワーたちに届いているか、またその評判はどうかといった点だろう。

    今回紹介したツールは、そうした疑問をデータによって視覚化し、今後どういう運用をしていけばいいかの指針となるものだ。「Tweriod」と「buffer」を用いることで、あなたの病院はよりフォロワーたちに注目されやすいアカウントとなる。

    「Twilert」は見逃してはならない情報を留めておくことができ、「TwentyFeet」を使えば、それぞれのツイートがどんな影響をもたらしているのかを客観的に判断できる。これらのツールはきっと、あなたの病院をTwitterで紹介するにあたって、大きな手助けをしてくれるはずだ。

    ツールを活かし、より患者さんに喜ばれるような病院アカウントに育っていくことを期待している。

 
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