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製品関連のよくあるご質問と回答

製剤

  • Q
  • 注射剤の調整法は?

A.

注射液の調製にあたっては、本剤1バイアル〔200mg(力価)〕に注射用水又は生理食塩液約5mLを加えてなるべく泡立たないように穏やかに溶解し溶液とする。この溶解液を100mL以上の生理食塩液等に加えて希釈する。なお、新生児、乳児、幼児及び小児においては、注射用水又は生理食塩液5mLを加えた溶解液から投与量相当分を採取し、生理食塩液等にて適宜希釈して調製する。

※引用文献:
1) 注射用タゴシッド200㎎ IF:Ⅳ.製剤に関する項目
  • Q
  • 貯法は?

A.

室温保存

※引用文献:
1) 注射用タゴシッド200㎎ IF:Ⅹ.管理的事項に関する項目

安全性

  • Q
  • 禁忌とその理由は?

A.

【禁忌(次の患者には投与しないこと)】
本剤の成分に対し過敏症の既往歴のある患者

<解説>
国内の承認時までの臨床試験では、ショック等の重篤な過敏症は報告されていないが、製造販売後調査及び海外において報告されている。また、本剤の成分による過敏症の既往歴のある患者は、本剤の投与によりショックを含む過敏症状を発現する可能性が高く、投与すべきでない。

【原則禁忌(次の患者には投与しないことを原則とするが、特に必要とする場合には慎重に投与すること)】
1.アミノグリコシド系抗生物質、ペプチド系抗生物質又はバンコマイシン類に対し過敏症の既往歴のある患者
2.アミノグリコシド系抗生物質、ペプチド系抗生物質又はバンコマイシン類による難聴又はその他の難聴のある患者

<解説>
1.バンコマイシンに過敏症の既往歴のある患者で本剤の投与により交差過敏症が発症したとの海外報告がある。本剤と類似構造を有するバンコマイシン並びにペプチド系抗生物質、あるいはアミノグリコシド系抗生物質でも過敏症が発現する可能性がある。
2.本剤と類似構造を有するバンコマイシン、並びにペプチド系抗生物質あるいはアミノグリコシド系抗生物質では、第8脳神経障害を起こすことが知られている。これらの薬剤による難聴又は薬剤性以外の要因による聴覚障害、遺伝的素因等によるその他の難聴のある患者では、難聴の再発又は悪化の可能性がある。難聴のある患者については、「15.その他の注意」に示されているように血中濃度をモニタリングするなど安全性の確保に配慮すること。

※引用文献:
1) 注射用タゴシッド200㎎ IF:Ⅷ.安全性(使用上の注意等)に関する項目
  • Q
  • 重大な副作用と主な自覚症状は?

A.

1)ショック、アナフィラキシー様症状…ショック、アナフィラキシー様症状を起こすことがあるので、観察を十分に行い、気管支痙攣、血管浮腫、呼吸困難、顔面蒼白、発汗、頻脈等の異常が認められた場合には投与を中止し、適切な処置を行うこと。
2)第8脳神経障害…眩暈、耳鳴、聴力低下等の第8脳神経障害があらわれることがあるので、聴力検査を行う等観察を十分に行うこと。このような症状があらわれた場合には投与を中止することが望ましいが、やむを得ず投与を続ける場合には減量するなど慎重に投与すること。
3) 中毒性表皮壊死融解症(Toxic Epidermal Necrolysis:TEN)、皮膚粘膜眼症候群(Stevens-Johnson症候群)、紅皮症(剥脱性皮膚炎)…中毒性表皮壊死融解症、皮膚粘膜眼症候群、紅皮症(剥脱性皮膚炎)があらわれることがあるので、観察を十分に行い、異常が認められた場合には投与を中止し、適切な処置を行うこと。
4)無顆粒球症、白血球減少、血小板減少…無顆粒球症、白血球減少、血小板減少があらわれることがあるので、定期的に検査を行うなど観察を十分に行い、異常が認められた場合には投与を中止し、適切な処置を行うこと。
5)急性腎不全…急性腎不全があらわれることがあるので、定期的に検査を行うなど観察を十分に行い、異常が認められた場合には投与を中止し、適切な処置を行うこと。
6)肝機能障害、黄疸…AST(GOT)、ALT(GPT)、LDH、Al-P、γ-GTP、総ビリルビン等の上昇、黄疸があらわれることがあるので、定期的に検査を行うなど観察を十分に行い、異常が認められた場合には投与を中止し、適切な処置を行うこと。

<解説>
ショック、アナフィラキシー様症状:呼吸困難、全身潮紅、浮腫、寒気、冷や汗、口や手足のしびれ、悪心、吐き気、尿意・便意が起きる、喘鳴
第8脳神経障害:聴力低下、耳鳴り、めまい
中毒性表皮壊死融解症( Toxic Epidermal Necrolysis:TEN)、皮膚粘膜眼症候群(Stevens-Johnson症候群)、紅皮症(剥脱性皮膚炎):皮膚の発疹やただれ、発熱、口の中のただれ、水膨れ、目が充血する
無顆粒球症:のどの痛み、体がだるい、口内炎、発熱
急性腎不全:体がだるい、むくみ、尿が赤くなる(血尿)、尿の量が減る
血小板減少:腕・脚・胴の皮膚に青あざ、鼻血、歯ぐきの出血、月経出血の増加、黒色の大便、注射部位の出血

※引用文献:
1) 注射用タゴシッド200㎎ IF:Ⅷ.安全性(使用上の注意等)に関する項目
  • Q
  • 重要な基本的注意は?

A.

(1)本剤によるショック、アナフィラキシー様症状の発生を確実に予知できる方法がないので、次の措置をとること。
1)事前に既往歴等について十分な問診を行うこと。なお、抗生物質等によるアレルギー歴は必ず確認すること。
2)投与に際しては、必ずショック等に対する救急処置のとれる準備をしておくこと。
3)投与開始から投与終了後まで、患者を安静の状態に保たせ、十分な観察を行うこと。特に、投与開始直後は注意深く観察すること。
(2)ショック及びレッドマン症候群(顔、頸、躯幹の紅斑性充血、そう痒等)が報告されているので、本剤の使用にあたっては30分以上かけて点滴静注し、急速なワンショット静注では使用しないこと。
(3)本剤はメチシリン耐性の黄色ブドウ球菌感染症に対してのみ有用性が認められている。

<解説>
(1) 注射用抗生物質の一般的な注意事項であり、投与に際してアナフィラキシーショックをはじめとする過敏症状を的確に予防する方法は現在のところ確立されていない。そのため、事前の十分な問診、ショック等に対する救急処置のとれる準備及び投与開始直後の観察などが必要である。(「8-(6)薬物アレルギーに対する注意及び試験法」の項参照)
(2)過敏反応によるショックやレッドマン症候群の発現防止のため、海外における点滴静注の速度と同様に30分以上かけて点滴静注すること。
(3)本剤はメチシリン耐性黄色ブドウ球菌(MRSA)感染症に対してのみ有用性が認められているのでMRSA感染症のみに使用すること。

※引用文献:
1) 注射用タゴシッド200㎎ IF:Ⅷ.安全性(使用上の注意等)に関する項目
  • Q
  • 薬物アレルギーに対する注意は?

A.

【禁忌(次の患者には投与しないこと)】
本剤の成分に対し過敏症の既往歴のある患者

【原則禁忌(次の患者には投与しないことを原則とするが、特に必要とする場合には慎重に投与すること)】
アミノグリコシド系抗生物質、ペプチド系抗生物質又はバンコマイシン類に対し過敏症の既往歴のある患者

【重要な基本的注意】
(1)本剤によるショック、アナフィラキシー様症状の発生を確実に予知できる方法がないので、次の措置をとること。
1)事前に既往歴等について十分な問診を行うこと。なお、抗生物質等によるアレルギー歴は必ず確認すること。
2)投与に際しては、必ずショック等に対する救急処置のとれる準備をしておくこと。
3)投与開始から投与終了後まで、患者を安静の状態に保たせ、十分な観察を行うこと。特に、投与開始直後は注意深く観察すること。
(2)ショック及びレッドマン症候群(顔、頸、躯幹の紅斑性充血、そう痒等)が報告されているので、本剤の使用にあたっては30分以上かけて点滴静注し、急速なワンショット静注では使用しないこと。

【重大な副作用】
ショック、アナフィラキシー様症状…ショック、アナフィラキシー様症状を起こすことがあるので、観察を十分に行い、気管支痙攣、血管浮腫、呼吸困難、顔面蒼白、発汗、頻脈等の異常が認められた場合には投与を中止し、適切な処置を行うこと。

【その他の副作用】
過敏症注):発熱、発疹(0.1~1%未満)
注)このような症状があらわれた場合には投与を中止すること。なお、海外の報告によれば、使用期間中、そう痒は7日目までに、また、発熱、発疹は14日目まで(特に8~14日目)にあらわれることが多いので観察を十分に行うこと。
また、本剤投与終了後においても遅発性の副作用が発現する可能性が否定できないので、特に外来患者に対しては、発疹、そう痒などの皮膚症状があらわれた場合には、速やかに主治医に連絡するよう指示するなど適切な対応をとること。

※引用文献:
1) 注射用タゴシッド200㎎ IF:Ⅷ.安全性(使用上の注意等)に関する項目

特定の背景を有する患者

  • Q
  • 腎機能障害患者に投与するときの注意、および投与方法は?

A.

【慎重投与(次の患者には慎重に投与すること)】
(1)腎障害のある患者[排泄が遅延し、蓄積するため、血中濃度をモニタリングするなど慎重に投与すること。]

<解説>
(1)本剤の主な排泄臓器は腎臓であるため、腎機能障害患者に投与した場合、本剤の排泄が遅延し、高い血中濃度の持続が認められている。そのため腎機能障害患者については、「15.その他の注意」に示されているように、血中濃度をモニタリングするなど安全性の確保に配慮すること。

【その他の注意】
(2)腎機能障害患者への投与方法
本剤は主として腎臓から排泄され、腎機能障害患者では腎機能正常者よりも血中半減期が延長するので、投与量を調節して使用する必要がある。クレアチニン・クリアランスから投与量又は投与間隔を調節する目安は以下のとおりである。なお、血液透析あるいは腹膜透析を受けている患者への投与は、クレアチニン・クリアランスが10mL/min以下の患者と同様とする。

(3)血液透析患者への投与に際しては、透析膜の種類によっては除去される場合もあるが、一般にテイコプラニンは血液透析によって除去されない場合が多いので、血中濃度をモニタリングするなどして必要なトラフレベルの血中濃度の確保に注意すること。

※引用文献:
1) 注射用タゴシッド200㎎ IF:Ⅷ.安全性(使用上の注意等)に関する項目
  • Q
  • 肝機能障害患者に投与するときの注意は?

A.

慎重投与(次の患者には慎重に投与すること)
(2)肝障害のある患者[肝障害を悪化させることがある。]

<解説>
(2)国内の承認時までの臨床試験、製造販売後調査において肝機能障害が報告されている。

※引用文献:
1) 注射用タゴシッド200㎎ IF:Ⅷ.安全性(使用上の注意等)に関する項目
  • Q
  • 小児等への投与は?

A.

腎の発達段階にあるため、特に低出生体重児、新生児においては血中濃度の半減期が延長し高い血中濃度が長時間持続するおそれがあるので、原則として初期負荷用量( 小児では10mg/kg12時間間隔3回、新生児では16mg/kg)投与終了後の次回投与開始前のトラフ値及びその後1週間間隔でトラフ値の血中濃度をモニタリングするなど、慎重に投与すること。(「Ⅶ.薬物動態」の項参照)

※引用文献:
1) 注射用タゴシッド200㎎ IF:Ⅷ.安全性(使用上の注意等)に関する項目
  • Q
  • 高齢者への投与は?

A.

高齢者は腎機能が低下している場合が多いので、投与前及び投与中に腎機能検査を行い、腎機能の低下の程度により、4日目以降の用量を減量するなど慎重に投与すること。

※引用文献:
1) 注射用タゴシッド200㎎ IF:Ⅷ.安全性(使用上の注意等)に関する項目
  • Q
  • 妊婦・授乳婦への投与は?

A.

(1)妊婦等:妊婦又は妊娠している可能性のある婦人には、治療上の有益性が危険性を上まわると判断される場合にのみ投与すること。[妊娠中の投与に関する安全性は確立していない。]
(2)授乳婦:授乳中の婦人には投与しないことが望ましいが、やむを得ず投与する場合には授乳を避けさせること。[動物実験(ラット)で乳汁中に移行することが認められている。]

※引用文献:
1) 注射用タゴシッド200㎎ IF:Ⅷ.安全性(使用上の注意等)に関する項目

治療

  • Q
  • 効能又は効果は?

A.

<適応菌種>
本剤に感性のメチシリン耐性黄色ブドウ球菌(MRSA)

<適応症>
敗血症、深在性皮膚感染症、慢性膿皮症、外傷・熱傷及び手術創等の二次感染、肺炎、膿胸、慢性呼吸器病変の二次感染

【重要な基本的注意】
(3)本剤はメチシリン耐性の黄色ブドウ球菌感染症に対してのみ有用性が認められている。

<解説>
(3)本剤はメチシリン耐性黄色ブドウ球菌(MRSA)感染症に対してのみ有用性が認められているのでMRSA感染症のみに使用すること。

※引用文献:
1) 注射用タゴシッド200㎎ IF:Ⅴ.治療に関する項目
  • Q
  • 用法・用量は?

A.

通常、成人にはテイコプラニンとして初日400mg(力価)又は800mg(力価)を2回に分け、以後1日1回200mg(力価)又は400mg(力価)を30分以上かけて点滴静注する。
敗血症には、初日800mg(力価)を2回に分け、以後1日1回400mg(力価)を30分以上かけて点滴静注する。
通常、乳児、幼児又は小児にはテイコプラニンとして10mg(力価)/kgを12時間間隔で3回、以後6~10mg(力価)/kg(敗血症などの重症感染症では10mg(力価)/kg)を24時間ごとに30分以上かけて点滴静注する。また、新生児(低出生体重児を含む)にはテイコプラニンとして初回のみ16mg(力価)/kgを、以後8mg(力価)/kgを24時間ごとに30分以上かけて点滴静注する。なお、年齢、体重、症状により適宜増減する。


<用法及び用量に関連する使用上の注意>
(1)本剤の使用にあたっては、耐性菌の発現を防ぐため、原則として感受性を確認し、疾病の治療上必要な最小限の期間の投与にとどめること。
(2)腎障害のある患者には、投与量を減ずるか、投与間隔をあけて使用すること。(「Ⅷ-15.その他の注意」、「Ⅶ.薬物動態」の項参照)
(3)投与期間中は血中濃度をモニタリングすることが望ましい。トラフレベルの血中濃度は5~10μg/mLを保つことが投与の目安となるが、敗血症などの重症感染症においては確実な臨床効果を得るために10μg/mL以上を保つこと。(「Ⅷ-15.その他の注意」の項参照)

<解説>
(1)本剤は耐性菌に対する薬剤であることから、耐性菌の発現には特に注意する必要があるため記載している。
(2)腎機能障害患者(外国人)に投与した場合、クレアチニン・クリアランスの低下に相関して全身クリアランスの低下、消失半減期の延長が認められたため、腎機能障害患者においては、投与量を減ずるか投与間隔をあけて投与すること。また、腎機能障害患者については、「Ⅷ-15.その他の注意」に示されているように、血中濃度をモニタリングするなど安全性の確保に配慮すること。
(3)治療濃度の維持及び副作用回避のため、本剤の投与にあたっては血中濃度のモニタリングの実施を推奨している。適切な治療効果を得るためトラフレベルの血中濃度は5~10μg/mLを保つこと。なお、小児・新生児における製造販売後臨床試験において、MRSA敗血症などの重症感染症患者で、トラフ値が10μg/mL以上であった患者の臨床効果はやや有効以上であったとの結果が得られている。また、成人においても敗血症などの重症感染症ではトラフ値を10μg/mL以上に保つことを推奨する文献報告がある。

※引用文献:
1) 注射用タゴシッド200㎎ IF:Ⅴ.治療に関する項目

薬理・薬物動態

  • Q
  • 作用機序は?

A.

作用部位:細菌の細胞壁

作用機序:テイコプラニンはテイコプラニンに対し感受性を示す細菌の増殖を阻害する。その作用機序は、テイコプラニンが細菌の細胞壁を構成するペプチドグリカン前駆体(ムレインモノマー)のD-アラニル-D-アラニン部位に結合し、細胞壁の合成を阻害し、その結果、細菌の増殖を阻害することにある。

※引用文献:
1) 注射用タゴシッド200㎎ IF:Ⅵ.薬効薬理に関する項目
  • Q
  • 代謝酵素は?

A.

(1) 代謝部位及び代謝経路
ほとんど代謝されない

(2) 代謝に関与する酵素(CYP450等)の分子種
該当資料なし

※引用文献:
1) 注射用タゴシッド200㎎ IF:Ⅶ.薬物動態に関する項目
  • Q
  • 本剤の排泄部位・経路、排泄率は?

A.

排泄部位:主に腎臓
(1)単回投与試験
健康成人男子に2~8mg/kgを30分かけて静脈内投与した場合、投与後96時間までの尿中排泄率は46~54%であった。8mg/kg投与後3日間の糞中排泄は0.04~0.45%と低かった。
(2)反復投与試験
健康成人男子に4mg/kgを1日1回7日間反復静脈内投与最終投与後144時間(初回投与後288時間)までの尿中排泄率は62.2%、初日400mg2回、2~5日目は1日1回400mgを反復静脈内投与したとき、最終投与後216時間(初回投与後312時間)までの排泄率は78.8%であった。

※引用文献:
1) 注射用タゴシッド200㎎ IF:Ⅶ.薬物動態に関する項目

SAJP.TEI.18.05.1175