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サイビスクディスポ 関節注2mL

製品関連のよくあるご質問と回答

製剤

  • Q
  • 貯法は?

A.

室温保存

※引用:
1)サイビスクディスポ IF: - Ⅹ.管理的事項に関する項目「3.貯法・保存条件」

安全性

  • Q
  • 禁忌とその理由は?

A.

【禁忌(次の患者には投与しないこと)】
本剤の成分又はヒアルロン酸ナトリウム、鳥類のたんぱく質、羽毛、卵に対し過敏症の既往歴のある患者

<解説>
本剤はニワトリのトサカから抽出されたヒアルロン酸ナトリウムを使用しているため、問診等により本剤の成分又はヒアルロン酸ナトリウム、鳥類のたんぱく質(鳥肉など)、羽毛、卵に対し過敏症の既往歴が判明した場合には、投与すべきでないと考えられる。

※引用:
1)サイビスクディスポ IF:Ⅷ.安全性(使用上の注意等)に関する項目「2.禁忌内容とその理由」
  • Q
  • 重大な副作用と主な自覚症状は?

A.

(1)重大な副作用
1) ショック、アナフィラキシー(いずれも頻度不明注1)):
ショック、アナフィラキシーがあらわれることがあるので、観察を十分に行い、異常が認められた場合には投与を中止し、適切な処置を行うこと。
2) 関節炎(頻度不明注1)):発熱、疼痛、水腫を伴う関節炎があらわれることがあるので、患者に十分説明し、このような症状があらわれた場合には、主治医に連絡するよう指示するなど適切な対応をとること。

注1 )海外又は国内自発報告による副作用のため頻度不明

<解説>
1)海外の市販後の安全性報告からアナフィラキシー反応が報告されたため記載した。海外において2001年1月~2007年12月までの7年間に8件の報告がある。

【参考】アナフィラキシーの初期症状
重篤副作用疾患別対応マニュアル2)からの一般的なアナフィラキシーの症状や対応を抜粋する。
初期症状:
・主に、蕁麻疹やそう痒感、紅斑・皮膚の発赤などの全身的な皮膚症状
・胃痛、吐き気、嘔吐、下痢などの消化器症状
・視覚異常、視野狭窄などの眼症状
・嗄声、鼻閉塞、くしゃみ、咽喉頭のそう痒感、胸部の絞やく感、犬吠様咳そう、呼吸困難、喘鳴、チアノーゼなどの呼吸器症状
・頻脈、不整脈、血圧低下などの循環器症状
・不安、恐怖感、意識の混濁などの神経関連症状

2)本剤の発売以降~2011年9月9日時点までに、国内において関節炎が33例(重篤な症例は13例、うち2例が細菌性関節炎)報告されているため記載した。

※引用:
1)サイビスクディスポ IF:Ⅷ.安全性(使用上の注意等)に関する項目「8.副作用」
2)医薬品医療機器総合機構 重篤副作用疾患別対応マニュアル(医療関係者向け)
  • Q
  • 重要な基本的注意は?

A.

重要な基本的注意1)
(1) 本剤と非ステロイド性抗炎症薬との併用による有効性は確立していない。また、他の関節内注入療法との併用は、原則避けること。
(2) 関節液の貯留がある場合には、あらかじめ関節液を除去する。
(3) 変形性膝関節症で関節に炎症が著しい場合は、本剤の投与により局所炎症症状の悪化を招くことがあるので炎症症状を抑えてから本剤を投与することが望ましい。
(4) 本剤の投与により、 局所痛を起こすおそれがあるので、投与後の局所安静を指示するなどの措置を講ずること。
(5) 関節腔外に漏れると疼痛や肉芽腫を起こすおそれがあるので、関節腔内に確実に投与すること。
(6) 投与後15分間は、医療機関にて過敏反応の徴候の有無を観察すること。

<解説>
(1)本剤とNSAIDとの併用により、本剤単体よりも有効性が認められた海外臨床試験結果2)及び、本剤投与によりNSAID等の薬剤を減量、中止できたとの海外プロスペクティブ試験結果3)があるが、併用による有効性が確立される程のデータが集積されていないため、注意喚起している。また、他の関節内注入療法は本剤と同一関節腔内に投与する場合、感染症発現のリスクを高めるため、原則避けることとした。
(2)①変形性膝関節症患者の関節液には炎症性物質が含まれていることから、除去することで疼痛改善につながる可能性があること、②関節液によって本剤が希釈され粘弾性が低下し、本剤の効果が減弱する可能性があること、③関節腔内における液量(関節液及び本剤)をできる限り増やさないことで、腫脹症状を発現しにくくさせる、これら3点により、関節液の貯留がある場合には原則として関節液を除去するよう記載した。
(3)本剤の投与により局所炎症症状の悪化を招く可能性があるため、炎症症状を抑えてから投与することを記載した。
(4)投与後の激しい運動(長距離歩行による膝の酷使、農作業など)による投与部位の疼痛や腫脹の有害事象が認められており、投与後24時間にわたり安静を保てば有害事象のリスクが減少すると報告されている4)
(5)関節腔外に漏れると疼痛や肉芽腫を起こすおそれがあり、注意を喚起した。関節外や関節滑膜内に誤って挿入した場合、局所的な組織損傷、疼痛及び腫脹を引き起こすと報告5-7)されている。
(6)本剤は過敏反応(アナフィラキシー)を引き起こす可能性があるため、注意事項として記載した。

※引用:
1)サイビスクディスポ IF:Ⅷ.安全性(使用上の注意等)に関する項目「6. 重要な基本的注意とその理由及び処置方法」
2)Adams ME, et al : Osteoarthritis Cartilage 1995 ; 3 : 213-225.
3)Kemper F, et al : Curr Med Res Opin 2005 ; 21 : 1261-1269.
4)Lussier A : J Rheumatol 1996 ; 23 : 1579-1585.
5)Stitik TP, et al : Fut Rheumatol 2008 ; 3 : 215-222.
6)Luzar MJ, et al : Arthritis Rheum 1998 ; 41 : 939-940.
7)Waddell DD : Drugs Aging 2007 ; 24 : 629-642.

特定の背景を有する患者

  • Q
  • 肝機能障害患者に投与する時の注意は?

A.

【使用上の注意】
1 .慎重投与(次の患者には慎重に投与すること)
(2) 肝障害又はその既往歴のある患者[肝障害を悪化させるおそれがある。]

<解説>
(2) 海外で実施された臨床試験において本剤での報告はないが、他のヒアルロン酸製剤において臨床検査値異常が生じたとの報告があることから、本剤の投与についても、同様に注意が必要である。

※引用:
1)サイビスクディスポ IF:Ⅷ.安全性(使用上の注意等)に関する項目-5. 慎重投与内容とその理由
  • Q
  • 小児への投与は?

A.

小児等への投与
小児等に対する安全性は確立していない(使用経験がない)。

<解説>
小児へ本剤を投与した臨床試験の成績及び小児に対する使用経験はない。

※引用:
1)サイビスクディスポ IF:Ⅷ.安全性(使用上の注意等)に関する項目-11. 小児等への投与
  • Q
  • 高齢者への投与は?

A.

高齢者への投与
一般に高齢者では生理機能が低下しているので患者の状態を観察しながら慎重に投与すること。

<解説>
本剤の海外臨床試験においても高齢者に多く投与されたが、高齢者と若年者での有効性及び安全性を比較検討していない。

※引用:
1)サイビスクディスポ IF:Ⅷ.安全性(使用上の注意等)に関する項目-9. 高齢者への投与
  • Q
  • 妊婦・授乳婦への投与は?

A.

妊婦、産婦、授乳婦等への投与
(1) 妊娠中の投与に関する安全性は確立されていないので、妊婦又は妊娠している可能性のある婦人には、治療上の有益性が危険性を上回ると判断される場合のみ使用すること。
(2) 乳汁中への移行については不明であるため、授乳中の婦人には、本剤投与中は授乳を避けさせること。

<解説>
妊婦、産婦、授乳婦への投与については、臨床試験及び使用経験がない。

※引用:
1)サイビスクディスポ IF:Ⅷ.安全性(使用上の注意等)に関する項目-10. 妊婦、産婦、授乳婦等への投与

治療

  • Q
  • 効能又は効果は?

A.

効能又は効果1)
保存的非薬物治療及び経口薬物治療が十分奏効しない疼痛を有する変形性膝関節症の患者の疼痛緩和

<解説>
本剤は、国内において臨床試験は行わず、海外臨床試験結果により承認された。海外において実施された7つの臨床試験2-7)において、変形性膝関節症511例を対象に疼痛スコア等を用いて評価した結果、変形性膝関節症患者の疼痛改善効果が確認された。これらの試験では、保存的非薬物療法や薬物療法を行っているにも関わらず疼痛を有する患者が対象であった。
米国では、変形性膝関節症に対し一般的にアセトアミノフェンが第一選択薬であるため、本剤の米国における効能効果は「保存的非薬物療法及び単一成分の鎮痛薬(アセトアミノフェンなど)に十分に反応しない患者における変形性膝関節症による疼痛治療」だが、本邦においては薬物療法として非ステロイド性抗炎症薬(NSAID)を使用することが一般的であるため、効能・効果を「保存的非薬物治療及び経口薬物治療が十分奏効しない疼痛を有する変形性膝関節症の患者の疼痛緩和」と設定した。

※引用:
1)サイビスクディスポ IF:Ⅴ.治療に関する項目「1.効能又は効果」
2)Wobig M, et al : Clin Ther 1998 ; 20 : 410-423.
3)Adams ME, et al : Osteoarthritis Cartilage 1995 ; 3 : 213-225.
4)Atkinson M, et al : 社内資料[ PMA試験5]
5)Scale D, et al : Curr Ther Res 1994 ; 55 : 220-232.
6)Wobig M, et al : J Clin Rheumatol 1999 ; 5 : S24-S31.
7)Wobig M, et al : Clin Ther 1999 ; 21 : 1549-1562.
  • Q
  • 用法及び用量は?

A.

【用法・用量】1)
通常、成人1回2mL(ヒアルロン酸ナトリウム架橋処理ポリマーとして14.4mg及びヒアルロン酸ナトリウム架橋処理ポリマービニルスルホン架橋体として1.6mg)を1週間ごとに連続3回、膝関節腔内に投与する。

<用法・用量に関連する使用上の注意>
(1) 本剤の使用は、1週間ごとに連続3回投与を1クールとし、原則1クールとする。
(2) 複数回クールでの有効性・安全性は確立していない。[本剤は初回クールに比較して、2クール目以降では有害事象が増加するとの報告がある。]
(3) 本剤は関節内に投与するので、厳重な無菌的操作のもとに行うこと。

<解説>
【用法・用量】
用法用量探索試験としては、米国申請資料となったPMA(PreMarket Approval Application)1、22)試験及びオープン試験3)が行われており、これら2つの試験結果より「1回2mLを1週間ごとに連続3回投与」の妥当性を評価した。さらに、1992年カナダにて本剤の承認を取得して以来、米国をはじめ70以上の国や地域で承認(2010年11月現在)され、10年以上の使用経験があり確立された使用方法であることから、本用法・用量を設定した。
<用法・用量に関連する使用上の注意>
(1)(2) 海外における用法・用量の設定に関する臨床試験で、2クール以降で有害事象の発現頻度が高くなるとの報告があり、また米国添付文書に記載があることから、「原則1クール」の投与を設定した。
(3) 関節腔内は閉鎖空間であり、細菌が侵入すると感染を起こす可能性が高く、化膿性関節炎などの合併症を引き起こす危険性があることから厳重な無菌的操作のもとで行う必要がある。関節腔内に投与する本剤においては、より慎重な注意が必要であることから設定した。

※引用:
1)サイビスクディスポ IF:Ⅴ.治療に関する項目「2. 用法及び用量」
2)Scale D, et al : Curr Ther Res 1994 ; 55 : 220-232.
3)Conrozier T, et al : Arch Orthop Trauma Surg 2009 ; 129 : 417-423.

薬理・薬物動態

  • Q
  • 作用機序は?

A.

作用機序1)
本剤は、異なる分子量、架橋構造を持つ2種のヒアルロン酸ナトリウム架橋体を混合することにより、健康成人の膝関節液に含まれるヒアルロン酸と類似の分子量分布、及び膝関節液と類似の弾性、粘性を示すように調整されている2-3)。そのため、サイビスクを関節内投与することにより変形性膝関節症の患者の関節液の機能を一時的に高め、衝撃吸収機能等を改善し、疼痛を緩和する。

※引用:
1)サイビスクディスポ IF:Ⅵ.薬効薬理に関する項目「2.薬理作用」
2)Weiss C, et al : J Clin Rheumatol 1999 ; 5 : S2-S11.
3)Stitik TP, et al : Fut Rheumatol 2008 ; 3 : 215-222.
  • Q
  • 本剤の排泄部位・経路、排泄率は?

A.

排泄部位及び経路1)
該当資料なし
<参考(ラット)>
ラットに可溶化した[3H]標識ヒアルロン酸ナトリウム架橋処理ポリマービニルスルホン架橋体を静脈内投与した試験2)において、投与後1時間以内に投与量の75.23±26.2%が尿中に、0.03±0.1%が糞中にそれぞれ排泄され、排泄部位は主に尿(腎排泄)であった。

※引用:
1)サイビスクディスポ IF:Ⅶ.薬物動態に関する項目「6.排泄」
2)社内資料[ 薬物動態(ラット静脈内投与)]

2020年12月作成

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