このコンテンツでは、脳卒中治療に関する最新の話題や、臨床に役立つ話題をシリーズでお届けします。
(2020/05)
薬剤溶出性ステントの登場により、ベアメタルステントの問題点であった再狭窄率は劇的に減少している一方で、抗血小板薬2剤併用療法(DAPT)の普及によって致死的となりうるステント血栓症も減少しています。しかし、DAPTには出血のリスクが伴い、出血は急性期、慢性期ともに重要な予後規定因子となりうるため、十分留意する必要があります。また、PCI患者に少なくない「隠れ貧血」の存在も念頭に置くことが求められます。抗血小板薬の選択も含めた治療戦略を足利赤十字病院循環器内科の沼澤 洋平 先生にご解説いただきます。
Innovation in CLI Treatment ~最新のCLIに対する治療~
(2019/02)
重症下肢虚血(CLI)に対する治療は、ここ10数年で大きく様変わりしました。BASIL、CRITISCHなどの臨床試験結果や、SSP(skin perfusion pressure)、WIFI分類などの普及を背景に治療戦略は変化してきており、DES、ステントグラフト、DCBなどのデバイスも進歩しています。また、日本から発信されたPriority、SPINACHという2つの臨床試験の結果も、最適な治療を行うための重要な知見となっています。CLI治療に関する最新のトピックスを、関西ろうさい病院 循環器内科の飯田 修 先生にご解説いただきます。
The Optimal Solution for SFA Treatment with new generation drug-eluting stent
(2019/02)
治療の適応は広がっており、またデバイスの改善に伴って治療成績が向上しています。これまでは施行後の再狭窄、ステント血栓症などが実臨床で問題となることがありましたが、ポリマーの改良、溶出薬剤の量や期間を改善したデバイスが開発中で、今後の実臨床での応用が期待されます。大腿膝窩領域における血管内治療のエビデンスを振り返るとともに、新たなデバイスへの期待を、関西ろうさい病院 循環器内科の飯田 修 先生にご解説いただきます。