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製品関連のよくあるご質問と回答

製剤

  • Q
  • 使用開始後の取扱い上の注意は?

A.

外箱開封後は遮光して保存すること。
使用開始後は、遮光して室温保存すること。
本剤を専用のペン型注入器に装着したまま冷蔵庫に保存しないこと。
使用開始後4週間を超えたものは使用しないこと。使用時の安定性試験に基づく。

使用時の安定性試験
保存条件:5±3℃、25±2℃/60±5%RH
保存形態:無色ガラスカートリッジ(一次包装)
保存期間:4週
結果:顕著な変化は認められなかった。

※引用:
ランタス注 IF:Ⅳ.製剤に関する項目 - 6.製剤の各種条件下における安定性及びⅩ.管理的事項に関する項目を参照
  • Q
  • 貯法は?

A.

凍結を避け、2~8℃で保存

※引用:
ランタス注 IF:Ⅹ.管理的事項に関する項目を参照

安全性

  • Q
  • 禁忌とその理由は?

A.

1.低血糖症状を呈している患者
2.本剤の成分又は他のインスリン グラルギン製剤に対し過敏症の既往歴のある患者

<解説>
1.本剤は血糖降下作用を有するインスリンアナログ製剤である。
低血糖症状を呈している患者に本剤を投与した場合、低血糖症状を悪化させ、重篤な低血糖が発現する可能性が考えられるため、このような患者には本剤を投与を避けること。(平成13年8月21日付の厚生労働省医薬局安全対策課事務連絡)「Ⅷ-8.副作用の項目 (2)」44頁低血糖の項参照。
2.本剤又は他のインスリン グラルギン製剤の成分に対し過敏症の既往歴がある患者では、本剤の投与により同様の過敏症があらわれるおそれがあるので、一般的留意事項として設定した。(平成13年8月21日付の厚生労働省医薬局安全対策課事務連絡)

※引用:
ランタス注 IF:Ⅷ.安全性(使用上の注意等)に関する項目を参照
  • Q
  • 注射し忘れた時の対応は?

A.

決して2回分を一度に使用しないでください。
注射をし忘れた場合は、医師に相談してください。

※引用:
ランタス注 患者向医薬品ガイド(2020年09月更新)を参照
  • Q
  • 重大な副作用と主な初期症状は?

A.

1)低血糖(0.7%)…低血糖(脱力感、倦怠感、高度の空腹感、冷汗、顔面蒼白、動悸、振戦、頭痛、めまい、嘔気、知覚異常、不安、興奮、神経過敏、集中力低下、精神障害、痙攣、意識障害(意識混濁、昏睡)等)があらわれることがある。
なお、徐々に進行する低血糖では、精神障害、意識障害等が主である場合があるので注意すること。また、長期にわたる糖尿病、糖尿病性神経障害、β-遮断剤投与あるいは強化インスリン療法が行われている場合では、低血糖の初期の自覚症状(冷汗、振戦等)が通常と異なる場合や、自覚症状があらわれないまま、低血糖あるいは低血糖性昏睡に陥ることがある。
低血糖症状が認められた場合には通常はショ糖を経口摂取し、α-グルコシダーゼ阻害剤(アカルボース、ボグリボース等)との併用により低血糖症状が認められた場合にはブドウ糖を経口摂取すること。
経口摂取が不可能な場合はブドウ糖を静脈内に投与するか、グルカゴンを筋肉内又は静脈内投与すること。
低血糖は臨床的にいったん回復したと思われる場合にも後で再発することがある。また、本剤の作用は持続的であるため、経過観察を継続して行うことが必要である。
2)ショック、アナフィラキシー(頻度不明注))…ショック、アナフィラキシーを起こすことがあるので、観察を十分に行い、全身性皮膚反応、血管神経性浮腫、気管支痙攣、低血圧等の異常が認められた場合には投与を中止し、適切な処置を行うこと。
注)海外で自発報告されている副作用のため頻度不明。

<初期症状>
低血糖:冷や汗がでる、気持ちが悪くなる、急に強い空腹感をおぼえる、寒気がする、動悸がする、手足がふるえる、目がちらつく、ふらつく、力のぬけた感じがする、頭が痛い、ぼんやりする、目の前が真っ暗になって倒れそうになる等
ショック・アナフィラキシー:皮膚のかゆみ、じんましん、声のかすれ、くしゃみ、のどのかゆみ、息苦しさ、動悸、意識の混濁等

※引用:
ランタス注 IF:Ⅷ.安全性(使用上の注意等)に関する項目を参照

特定の背景を有する患者

  • Q
  • 腎機能障害患者に投与するときの注意は?

A.

重篤な腎障害のある患者
低血糖を起こすおそれがある。

<解説>
軽度の腎機能障害(GFR>40mL/min)では、腎臓のインスリンクリアランスに変化を認めないが、GFRが15~20mL/min以下になるとインスリンクリアランスが低下、インスリンの血中半減期は延長することが知られている。したがって、重篤な腎機能障害のある患者では、用量の設定を慎重に行う必要がある。

※引用:
ランタス注 IF:Ⅷ.安全性(使用上の注意等)に関する項目「6.特定の背景を有する患者に関する注意」を参照
  • Q
  • 肝機能障害患者に投与するときの注意は?

A.

重篤な肝障害のある患者
低血糖を起こすおそれがある。

<解説>
重篤な肝機能障害のある患者では、肝臓及び末梢組織でのインスリン抵抗性の増加のためにインスリン必要量は通常より多くなる。また、肝障害が進行してくると、血糖調節能力が低下したり、低血糖が遷延することがあり、重篤な肝機能障害のある患者では用量の設定を慎重に行う必要がある。

※引用:
ランタス注 IF:Ⅷ.安全性(使用上の注意等)に関する項目「6.特定の背景を有する患者に関する注意」を参照
  • Q
  • 小児への投与は?

A.

定期的に検査を行うなどして投与すること。成長及び活動性に応じてインスリンの需要量が変化する。

<解説>
小児1型糖尿病(16歳未満)に対する特定使用成績調査1)により使用実態下での小児に対する安全性について検討した。「8.副作用」の項及び「Ⅴ.治療に関する項目 3-(2)-4)」13頁 海外における小児臨床試験成績2,3,4,5)を参照のこと。

小児1型糖尿病患者を対象とした試験2,3)
年齢6-15歳の小児1型糖尿病患者(外国人)349例に、NPHヒトインスリンを対照にして速効型ヒトインスリン製剤との併用による28週間(就寝前)投与で非盲検比較試験を実施した。
グリコヘモグロビン(GHb)は投与前後でランタス群では0.28%、NPHヒトインスリン群では0.27%の増加を示し、両群で有意差を認めなかった。
症候性低血糖、夜間低血糖、重症低血糖も両群で差はなく、因果関係を否定できない有害事象はランタス群で7.5%でNPHヒトインスリンと同様であった。

小児1型糖尿病患者を対象とした試験4,5)
海外で1~5歳注)の1型糖尿病患者125例(ランタス群61例、NPH群64例)を対象として行われた臨床試験(NPHヒトインスリン対照、24週間投与)において非盲検、並行群間比較試験を実施した。
主要評価項目である低血糖症発現率(患者あたりの年間発現件数)は、ランタス群で192.75、NPH群で168.91、発現率比[95%CI]は1.18[0.97-1.44]で、本剤はNPHヒトインスリンに対し、低血糖症発現率に関して非劣性は確認できなかった(非劣性限界値:1.15)。
平均1日血中グルコース変化量はランタス群で-0.2mmol/L、NPH群で0.5mmol/L、HbA1c変化量は各々、ランタスで-0.048%、NPH群で0.045%であった。
有害事象については、ランタス群で40例 (65.4%)、NPH群で43例(68.3%)と両群で同程度であった。

※引用:
ランタス注 IF:Ⅷ.安全性(使用上の注意等)に関する項目「6.特定の背景を有する患者に関する注意」を参照

※引用文献:
1)Urakami T., et al.:Pediatr. Int., 56(6):822-828, 2014
2)Schober E., et al.:J. Pediatr. Endocrinol. Metab. 15(4):369-376, 2002
3)Wernicke-Panten K.:小児1型糖尿病患者を対象としたHOE901とNPH を比較する28週間、多施設共同、無作為化割付け、非盲検臨床試験 (3003試験)
4)Danne T., et al.:Pediatr. Diabetes 14(8):593-601, 2013
5)小児における海外臨床試験成績 (EFC11202試験、PRESCHOOL)
  • Q
  • 高齢者への投与は?

A.

患者の状態を観察しながら慎重に投与すること。生理機能が低下していることが多く、低血糖が起こりやすい。

<解説>
一般に高齢者では生理機能が低下していることが多く、低血糖が起こりやすいため注意が必要である。
また、患者自身が低血糖を認識するのが困難なことがあるので、家族へ十分な説明を行い、協力を要請するなど高齢者糖尿病の治療にあたっては注意が必要である。

※引用:
ランタス注 IF:Ⅷ.安全性(使用上の注意等)に関する項目「6.特定の背景を有する患者に関する注意」を参照
  • Q
  • 妊婦・授乳婦への投与は?

A.

妊婦
治療上の有益性が危険性を上回ると判断される場合にのみ投与すること。妊娠した場合、あるいは妊娠が予測される場合には医師に知らせるよう指導すること。妊娠中、周産期等にはインスリンの需要量が変化しやすいため、用量に留意し、定期的に検査を行い投与量を調整すること。通常インスリン需要量は、妊娠初期は減少し、中期及び後期は増加する。

<解説>
妊娠中の糖尿病患者では、インスリン需要量が変化しやすいため、注意が必要である。

授乳婦
用量に留意し、定期的に検査を行い投与量を調整すること。インスリンの需要量が変化しやすい。

<解説>
授乳期の糖尿病患者では、インスリン需要量が変化しやすいため、注意することが必要である。

※引用:
ランタス注 IF:Ⅷ.安全性(使用上の注意等)に関する項目「6.特定の背景を有する患者に関する注意」を参照

治療

  • Q
  • 効能又は効果は?

A.

インスリン療法が適応となる糖尿病

〈効能又は効果に関連する注意〉
2型糖尿病においては、急を要する場合以外は、あらかじめ糖尿病治療の基本である食事療法、運動療法を十分行ったうえで適用を考慮すること。

<解説>
日本糖尿病学会の糖尿病診断基準に関する調査検討委員会は、2010年に糖尿病の分類と診断基準を発表している1)
糖尿病の臨床診断における手順に従い糖尿病の確定診断がなされた患者に本剤の適用を検討すること。

※引用:
ランタス注 IF:Ⅴ.治療に関する項目を参照

※引用文献:
1) 日本糖尿病学会糖尿病診断基準に関する調査検討委員会:糖尿病の分類と診断基準に関する委員会報告:糖尿病 53(6):450-467, 2010
  • Q
  • 用法及び用量は?

A.

通常、成人では、初期は1日1回4~20単位をペン型注入器を用いて皮下注射するが、ときに他のインスリン製剤を併用することがある。注射時刻は朝食前又は就寝前のいずれでもよいが、毎日一定とする。投与量は、患者の症状及び検査所見に応じて増減する。なお、その他のインスリン製剤の投与量を含めた維持量は、通常1日4~80単位である。
ただし、必要により上記用量を超えて使用することがある。

<用法及び用量に関連する注意>
7.1 適用にあたっては本剤の作用時間、1mLあたりのインスリン含有単位と患者の病状に留意し、その製剤的特徴に適する場合に投与すること。
7.2 糖尿病性昏睡、急性感染症、手術等緊急の場合は、本剤のみで処置することは適当でなく、速効型インスリン製剤を使用すること。
7.3 中間型又は持続型インスリン製剤から本剤に変更する場合、以下を参考に本剤の投与を開始し、その後の患者の状態に応じて用量を増減するなど、本剤の作用特性を考慮の上慎重に行うこと。
7.3.1 インスリン グラルギン300単位/mL製剤から本剤に変更する場合
通常初期用量は、前治療のインスリン グラルギン300単位/mL製剤の1日投与量と同単位よりも低用量を目安として投与を開始する。
7.3.2 インスリン グラルギン300単位/mL製剤以外の中間型又は持続型インスリン製剤から本剤に変更する場合
・1日1回投与の中間型又は持続型インスリン製剤から本剤に変更する場合、通常初期用量は、前治療の中間型又は持続型インスリン製剤の1日投与量と同単位を目安として投与を開始する。
・1日2回投与の中間型インスリン製剤から本剤への切り替えに関しては、国内では使用経験がない。
7.4 インスリン グラルギン300単位/mL製剤又は中間型インスリン製剤から本剤への切り替え直後に低血糖を起こすことがあるので、中間型又は持続型インスリン製剤から本剤に変更する場合、併用している速効型インスリン製剤、超速効型インスリンアナログ製剤又は他の糖尿病用薬の投与量及び投与スケジュールの調整が必要となることがあるので注意すること。
7.5 インスリン製剤以外の他の糖尿病用薬から本剤に変更する場合又はインスリン製剤以外の他の糖尿病用薬と本剤を併用する場合、投与にあたっては低用量から開始するなど、本剤の作用特性を考慮の上慎重に行うこと。
7.6 本剤の作用は皮下に注射することにより、明らかなピークを示さず、ほぼ24時間持続する特徴を有することから、特に他のインスリン製剤からの切り替え時など、低血糖発現状態の変化に十分注意すること。

※引用:
ランタス注 IF:Ⅴ.治療に関する項目を参照

薬理・薬物動態

  • Q
  • 作用機序は?

A.

インスリン グラルギンは中性のpH領域で低い溶解性を示すように設計されたヒトインスリンアナログである。インスリン グラルギンの注射剤であるランタスは約pH4の無色澄明な溶液であるが、皮下に投与すると直ちに生理的pHにより微細な沈殿物を形成する。
皮下に滞留したこの沈殿物からインスリン グラルギンが緩徐に溶解し、皮下から血中に移行することから、24時間にわたりほぼ一定の濃度で明らかなピークを示さない血中濃度推移を示す。
インスリン及びインスリン グラルギンを含むその誘導体の主要な活性は、グルコース代謝の調節にある。
インスリン及びその誘導体は、末梢におけるグルコースの取り込み、特に骨格筋及び脂肪による取り込みを促進し、また肝におけるグルコース産生を阻害することによって血糖値を降下させる。
更に、蛋白分解を阻害し、蛋白合成を促進するとともに、脂肪細胞における脂肪分解を阻害する。

※引用:
ランタス注 IF:Ⅵ.薬効薬理に関する項目「2.薬理作用」を参照

※引用文献:
Kramer W.:Exp. Endocrinol. Diabetes 107(Suppl 2):S52-S61,1999
  • Q
  • 代謝は?

A.

(1)代謝部位及び代謝経路1)
健康成人におけるランタスの代謝
健康成人にランタスを0.6単位/kg(0.022mg/kg)単回皮下投与し、投与部位の皮下組織を分析したところ、インスリン グラルギン及び代謝物(M1又はM2※)のみが検出され、投与6時間後には投与部位におけるインスリン グラルギンと代謝物(M1及びM2の総量)との存在比は57:43であった。血漿中にはインスリン グラルギン及び代謝物(M1又はM2)さらにM3※も検出された。
対象:健康成人4例
方法:ランタスを0.6単位/kg(0.022mg/kg)単回皮下投与し、6時間後に血漿及び投与部位の皮下組織を採取して分析した。
※M1:21A-Gly-ヒトインスリン
 M2:21A-Gly -des-30B-Thr-ヒトインスリン
 M3:21A-Gly -30Ba-L-Arg-ヒトインスリン

(2)代謝物の活性の有無及び比率2)
1型糖尿病患者34例を対象に、グラルギン0.3単位/kg(12例)、0.6単位/kg(11例)、1.2単位/kg(11例)を投与し、30時間のグルコースクランプ試験を実施した。グルコース注入率は、グラルギン用量依存性に上昇し、グラルギンの主要代謝物であるM1の血中濃度が用量依存性に上昇した。M1血中濃度のAUC0-30値は、GIR AUC0-30値と正の相関を示した。

<参考>3)
絶食下のラットにおいて、インスリン グラルギン、代謝物M1及びM2をそれぞれ2単位/kg単回皮下投与後の血糖降下作用はインスリン グラルギンとほぼ同様の推移を示した。

※引用:
ランタス注 IF:Ⅶ.薬物動態に関する項目「6.代謝」を参照

※引用文献:
1)社内資料:Kuerzel G. U.:健康成人男子にHOE901を0.6IU/kg 皮下投与後の血漿中及び投与部位での代謝パターン
2)Bolli G et al.:Diabetes Care 35(12):2626-2630, 2012
3)社内資料:Herling A. W.:絶食雄ウィスターラットの血糖値に対するHOE901とその代謝産物M1及びM2の薬力学効果
  • Q
  • 本剤の排泄部位・経路、排泄率は?

A.

(1) 排泄部位及び経路
該当資料なし

<参考>
1)尿中排泄
Wistar系ラットにインスリン グラルギンを約55単位/kg皮下投与したとき、尿中にインスリン グラルギンは検出されなかった1)
ビーグル犬にインスリン グラルギンを約1.4単位/kg皮下投与したとき、投与後24時間までに、投与量の0.37%がインスリン グラルギンとして尿中に排泄された2)
(ランタス注申請時評価資料)
2)胆汁中排泄
Wistar系ラットに125I-インスリン グラルギンを約25~44単位/kg皮下投与したとき、投与後8時間までに投与量の約0.9%の放射能が胆汁中に排泄された3)
(ランタス注申請時評価資料)

(2) 排泄率
該当資料なし

(3) 排泄速度
該当資料なし

※引用:
ランタス注 IF:Ⅶ.薬物動態に関する項目「7.排泄」を参照

※引用文献:
1)社内資料:Kuerzel G. U.:雄性ラットにHOE901を約2mg/kg単回皮下投与後の薬物動態及び代謝
2)社内資料:Kuerzel G. U.:雄イヌにHOE901を約50μ/kg単回皮下投与後の薬物動態及び代謝
3)社内資料:Krone V.:雄性ラットに125I-HOE901を約1.5mg/kg単回皮下投与後の胆汁排泄
  • Q
  • 食事の影響は?

A.

食事・併用薬の影響
該当資料なし

※引用:
ランタス注 IF:Ⅶ.薬物動態に関する項目を参照

2021年12月

SAJP.eMR.21.11.0031

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