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製品関連のよくあるご質問と回答

製剤

  • Q
  • 貯法は?

A.

冷蔵庫内に保存せず、15~30℃で保存すること。

※引用文献:
1) ジェブタナ IF:Ⅹ.管理的事項に関する項目「3.貯法・保存条件」

特定の背景を有する患者

  • Q
  • 小児等への投与は?

A.

低出生体重児、新生児、乳児、幼児又は小児への使用経験はなく、安全性は確立していない。

※引用文献:
1) ジェブタナ IF:Ⅷ.安全性(使用上の注意等)に関する項目「11.小児等への投与」
  • Q
  • 高齢者への投与は?

A.

一般に高齢者では生理機能が低下していることが多いので、副作用の発現に注意すること。海外第Ⅲ相臨床試験において、65歳以上の患者では、それ以外の患者に比べ疲労、好中球減少症、無力症、発熱、浮動性めまい、尿路感染、脱水等の副作用が、またGrade3以上では好中球減少症及び発熱性好中球減少症等の副作用が多く認められた。国内第Ⅰ相臨床試験において、65歳以上の患者では、それ以外の患者に比べ末梢性浮腫、嘔吐、腹部膨満等の副作用が、またGrade3以上では悪心、発熱性好中球減少症、血小板減少症、食欲減退等の副作用が多く認められた。

※引用文献:
1) ジェブタナ IF:Ⅷ.安全性(使用上の注意等)に関する項目「9.高齢者への投与」
  • Q
  • 肝機能障害患者への投与は?

A.

肝機能障害を有する患者への投与は、禁忌です。肝機能障害を有する患者に本剤を投与した場合、本剤の血中濃度が上昇するおそれがある。このような患者で好中球減少症、敗血症等による死亡例を含む重篤な副作用の発現や副作用の増悪が認められている(【臨床成績】の項参照)。

<解説>
本剤は主に肝臓で代謝されるため、このような患者では本剤の血中濃度が上昇し副作用が強くあらわれるおそれがある。なお、国内第Ⅰ相臨床試験及び海外第Ⅲ相臨床試験において肝機能障害のある患者は除外されていたため、このような患者での使用経験は限られているが、海外では、このような患者で好中球減少症、敗血症等による死亡例を含む重篤な副作用の発現や副作用の増悪が報告されている。

<参考>
海外第Ⅲ相臨床試験における除外基準を以下に示す。
・総ビリルビンが各施設基準値上限以上
・ALT/ASTが各施設基準値上限の1.5倍以上

重大な副作用:
肝不全(頻度不明)、肝機能障害(頻度不明)…肝不全、肝機能障害があらわれることがあるので、本剤投与中は肝機能検査の実施等、観察を十分に行い、異常が認められた場合には投与を中止する等、適切な処置を行うこと。

※引用文献:
1) ジェブタナ IF:Ⅷ.安全性に関する項目「2.禁忌内容とその理由、8.副作用」
  • Q
  • 腎機能障害患者への投与は?

A.

カバジタキセルの腎臓からの排泄は少ない(投与量の2.3%)。外国人固形腫瘍患者における母集団薬物動態解析(170例)で、軽度の腎障害患者(CLcr:50~80mL/min、59例)から中等度の腎障害患者(CLcr:30~50mL/min、14例)では腎機能正常患者と比べ薬物動態に大きな影響はみられなかった。
また、程度の異なる腎障害を有する外国人固形腫瘍患者(腎機能正常患者(CLcr:>80mL/min/1.73m2、8例)、中等度の腎障害患者(CLcr:30~50mL/min/1.73m2、8例)ならびに重度の腎障害患者(CLcr:<30mL/min/1.73m2、8例))を対象に、本剤を25mg/m2まで複数サイクル投与した薬物動態試験における本剤のクリアランスはそれぞれ33.5L/h/m2、28.9L/h/m2及び29.6L/h/m2であった。なお、末期腎障害患者(CLcr:<15mL/min/1.73m2)における十分なデータは得られていない。

<参考>
重大な副作用:
腎不全(1.0%)…腎不全等の重篤な腎障害があらわれることがあるので、本剤投与中は定期的に腎機能検査を行い、異常が認められた場合には投与を中止する等、適切な処置を行うこと。

※引用文献:
1) ジェブタナ IF:Ⅶ.薬物動態に関する項目「1.血中濃度の推移・測定法」、Ⅷ.安全性に関する項目「8.副作用」

治療

  • Q
  • 効能又は効果は?

A.

前立腺癌
<効能又は効果に関連する使用上の注意>
⑴ 本剤は外科的又は内科的去勢術を行い、進行又は再発が確認された患者を対象とすること。
⑵ 本剤の化学療法未治療の前立腺癌における有効性及び安全性は確立していない。
⑶ 【 臨床成績 】の項の内容を熟知し、本剤の有効性及び安全性を十分に理解した上で適応患者の選択を行うこと。

※引用文献:
1) ジェブタナ IF:Ⅴ.治療に関する項目「1.効能又は効果」
  • Q
  • 用法及び用量は?

A.

プレドニゾロンとの併用において、通常、成人に1日1回、カバジタキセルとして25mg/m2(体表面積)を1時間かけて3週間間隔で点滴静注する。なお、患者の状態により適宜減量すること。

〈用法及び用量に関連する使用上の注意〉
⑴ プレドニゾロンの投与に際しては、【 臨床成績 】の項の内容を熟知し、投与すること。
⑵ 本剤の投与時には、添付溶解液全量に溶解して10mg/mLの濃度とした後、最終濃度が0.10~0.26mg/mLとなるよう必要量を注射筒で抜き取り、直ちに生理食塩液又は5%ブドウ糖液と混和し、1時間かけて点滴静注すること[「適用上の注意」の項及び「調製方法」参照]。
⑶ 本剤投与時にあらわれることがある過敏反応を軽減させるために、本剤投与の30分前までに、抗ヒスタミン剤、副腎皮質ホルモン剤、H2受容体拮抗剤等の前投与を行うこと。
⑷ 他の抗悪性腫瘍剤との併用における有効性及び安全性は確立していない。
⑸ 減量・休薬・中止基準
本剤投与により副作用が発現した場合には、以下の基準を参考に、本剤を減量又は休薬すること。減量後もこれらの副作用があらわれる場合は投与中止を考慮すること。

本剤の減量・休薬・中止基準


<解説>
(1) 国内外の臨床試験では、本剤による治療期間中、プレドニゾロン又はプレドニゾン※を併用している。※:国内未承認

<参考> 臨床試験におけるプレドニゾロン又はプレドニゾンの用法及び用量
国内第Ⅰ相臨床試験:プレドニゾロン10mg/日(5mgを2回又は10mgを1回)経口投与
海外第Ⅲ相臨床試験:プレドニゾン※又はプレドニゾロン10mg/日(投与回数の規定なし)経口投与
※:国内未承認

(2) 本剤のより詳細な調製方法については「適用上の注意」の項及び「調製方法」を参照すること。
(3) 国内外の臨床試験では、過敏反応等を軽減させる目的で、これらの前投薬を実施している。

<参考> 国内第Ⅰ相臨床試験における前投与薬剤
前投与として以下を本剤投与30分前までに静脈内投与で実施する:
・抗ヒスタミン剤(クロルフェニラミンマレイン酸塩5mg、ジフェンヒドラミン25mg又は他の抗ヒスタミン剤)
・副腎皮質ホルモン剤(デキサメタゾン8mg又は同等の副腎皮質ホルモン剤)
・H2受容体拮抗剤(シメチジンを除く、ラニチジン塩酸塩や他のH2受容体拮抗剤)

※引用文献:
1) ジェブタナ IF:Ⅴ.治療に関する項目「2.用法及び用量」
  • Q
  • 発熱性好中球減少症の発症抑制のためのG-CSF製剤による予防投与(一次予防)は?

A.

重篤な骨髄抑制が高頻度にあらわれるので、以下のような特に発熱性好中球減少症のリスク因子を有する患者においては、最新のガイドライン等を参考に、G-CSF製剤での予防投与(一次予防)を考慮してください。
・65歳以上の高齢者
・Performance Statusが不良の患者
・発熱性好中球減少症の既往歴のある患者
・広範囲放射線照射等の強い前治療歴を有する患者
・腫瘍の骨髄浸潤を有する患者 など
*G-CSF製剤の一次予防投与とは、がん化学療法の1コース目から、発熱性好中球減少症(febrile neutropenia:FN)を予防する目的で、好中球減少や発熱を確認することなくG-CSF製剤を投与することです。
なお、「がん化学療法による発熱性好中球減少症の発症抑制」の効能で、持続型G-CSF製剤であるジーラスタ® 皮下注が承認されています。ジーラスタ® 皮下注の使用にあたっては、ジーラスタ® 皮下注の添付文書を熟読してください。

<参考:主な国内のガイドライン>
・「G-CSF 適正使用ガイドライン(日本癌治療学会編)」

※引用文献:
1) ジェブタナ IF:Ⅷ.安全性に関する項目「6.重要な基本的注意とその理由及び処置方法」
2) 適正使用ガイド
  • Q
  • 治療中の骨髄抑制に関する重要な基本的注意は?

A.

重篤な骨髄抑制が高頻度にあらわれるので、下記の点に留意すること:
・投与後は頻回に臨床検査(血液検査等)を行うなど、患者の状態を十分に観察し、異常が認められた場合には、減量、休薬又は投与を中止する等、適切な処置を行うこと[〈用法及び用量に関連する使用上の注意〉の項参照]。
・特に感染症の発現に十分注意し、好中球減少、CRP上昇、発熱等の有無を確認すること。発症又は増悪した場合には、直ちに抗生剤の投与等の適切な処置を行うこと。発熱性好中球減少症が発現した場合は、適切な抗生剤の使用について、最新のガイドライン等を参考にすること。

<参考:主な国内のガイドライン>
・「発熱性好中球減少症(FN)診療ガイドライン(日本臨床腫瘍学会編)」

※引用文献:
1) ジェブタナ IF:Ⅷ.安全性に関する項目「6.重要な基本的注意とその理由及び処置方法」
2) 適正使用ガイド
  • Q
  • 禁忌とその理由は?

A.

1.重篤な骨髄抑制のある患者[重症感染症等を併発し、致命的となることがある。]
2.感染症を合併している患者[感染症が増悪し、致命的となることがある。]
3.発熱を有し、感染症の疑われる患者[感染症が増悪し、致命的となることがある。]
4.肝機能障害を有する患者[本剤の血中濃度が上昇するおそれがある。肝機能障害を有する患者に本剤を投与した場合、好中球減少症、敗血症等による死亡例を含む重篤な副作用の発現や副作用の増悪が認められている。【 臨床成績 】の項参照]
5.本剤又はポリソルベート80含有製剤に対し重篤な過敏症の既往歴のある患者[本剤はポリソルベート80を含有する。]

<解説>
1.このような患者では、本剤投与により骨髄抑制が増悪し、それに伴い重症感染症等を併発するおそれがある。

<参考>
臨床試験における除外基準を以下に示す。
国内第Ⅰ相臨床試験:好中球数2000/mm3未満、血小板数<100×109/L
海外第Ⅲ相臨床試験:好中球数1500/mm3未満、血小板数<100×109/L

2.このような患者では本剤投与による骨髄抑制に伴い、感染症が増悪するおそれがある。
3.このような患者では本剤投与による骨髄抑制に伴い、症状が悪化するおそれがある。
4.本剤は主に肝臓で代謝されるため、このような患者では本剤の血中濃度が上昇し副作用が強くあらわれるおそれがある。なお、国内第Ⅰ相臨床試験及び海外第Ⅲ相臨床試験において肝機能障害のある患者は除外されていたため、このような患者での使用経験は限られているが、海外では、このような患者で好中球減少症、敗血症等による死亡例を含む重篤な副作用の発現や副作用の増悪が報告されている。

<参考>
海外第Ⅲ相臨床試験における除外基準を以下に示す。
 ・総ビリルビンが各施設基準値上限以上
 ・ALT/AST が各施設基準値上限の1.5倍以上

5.このような患者では、本剤投与により重篤な過敏症があらわれるおそれがある。なお、本剤は添加物として1バイアルあたり1.56gのポリソルベート80を含有している。

※引用文献:
1) ジェブタナ IF:Ⅷ.安全性に関する項目「2.禁忌内容とその理由」

薬理・薬物動態

  • Q
  • 作用機序は?

A.

カバジタキセルはチューブリンの重合を促進し、微小管を安定化することにより細胞分裂を阻害する。

※引用文献:
1) ジェブタナ IF:Ⅵ.薬効薬理に関する項目「2.薬理作用」
  • Q
  • 代謝は?

A.

カバジタキセルは肝臓で広範に代謝され、主にCYP3Aが寄与した(80~90%)。ヒト血漿中には大部分がカバジタキセルとして存在した。ヒト血漿中ではカバジタキセル以外に7種の代謝物(3種の活性代謝物含む)が検出されたが、最も多い代謝物でも未変化体の5%程度であった。ヒトの尿中及び糞中には約20種の代謝物が排泄された。

※引用文献:
1) ジェブタナ IF:Ⅶ.薬物動態に関する項目「5.代謝」

SAJP.CAB.18.12.3485
2019年1月作成