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製品関連のよくあるご質問と回答

製剤

  • Q
  • 貯法は?

A.

貯法:2~8℃

<参考>
20. 取扱い上の注意
20.2 外箱開封後は遮光にて保存すること。

※引用文献:
ファブラザイム IF:Ⅹ.管理的事項に関する項目「3.包装状態での貯法」「4.取扱い上の注意」を参照
  • Q
  • 調製方法は?

A.

14. 適用上の注意
14.1 薬剤調製時の注意
14.1.1 溶解約30分前には室温に戻すこと。用時1バイアルを35mg製剤は日局注射用水7.2mLで、5mg製剤は日局注射用水1.1mLでそれぞれ溶解し、アガルシダーゼ ベータ(遺伝子組換え)として5mg/mLの溶液とする。各バイアルに規定量の日局注射用水を加え、溶液が泡立たないように静かに混和する。異物や変色の見られたバイアルは使用しないこと。溶解後は速やかに希釈すること。
14.1.2 各バイアルから規定の液量(患者の体重あたりで計算した必要量)を採取し、日局生理食塩液中に注入し、最終容量500mLまで希釈する。投与液剤をゆるやかに混和すること。
14.1.3 溶解・希釈後は速やかに使用すること。やむを得ず保存する場合は、遮光して2~8℃で保存し、24時間以内に使用すること。
14.1.4 他剤との混注を行わないこと。
14.1.5 各バイアルは一回限りの使用とすること。

<解説>
14.1
14.1.1 本剤は冷所保存(2~8℃)のため、バイアルのゴム栓が冷えて硬くなると、コアリング(針をさした際にゴム栓が削られ破片がバイアル内に混入すること)が起こりやすくなるため、溶解約30分前には室温に戻すことが必要である。溶解後の外観は、「無色澄明で異物を認めない」とされているので、溶解後、異物や変色が見られた場合は、使用しないこと。
14.1.2 「Ⅴ.治療に関する項目」の項を参照
14.1.4 他の注射剤との混合時の配合変化等の検討は行っていないことからこのように設定した。
14.1.5 本剤は、無菌製剤であるため一回限りの使用とすること。

※引用文献:
ファブラザイム IF:Ⅷ.安全性(使用上の注意等)に関する項目「11.適用上の注意」を参照

安全性

  • Q
  • 投与時に使用するフィルターの種類は?

A.

14.2 薬剤投与時の注意
たん白質を吸着しにくいポアサイズ0.2ミクロンのインラインフィルターを使用することが望ましい。

<解説>
14.2 万が一異物が混入した際に除去され、安全に投与できるよう使用の推奨をしている。

※引用文献:
ファブラザイム IF:Ⅷ.安全性(使用上の注意等)に関する項目「11.適用上の注意」を参照
  • Q
  • Infusion reaction(IR)が発現した場合の対応法は?

A.

11. 副作用
11.1 重大な副作用
11.1.1 Infusion reaction(本剤投与当日に発現する反応)(頻度不明)悪寒、発熱、体温変動感、悪心、高血圧、嘔吐、潮紅、錯感覚(ファブリー痛)、疲労、疼痛(四肢痛)、頭痛、そう痒症、胸痛(胸部不快感)、低血圧、頻脈、動悸、徐脈、呼吸困難、喘鳴(咽喉絞扼感)、咳嗽、鼻炎、発疹、蕁麻疹、流涙増加、腹痛、筋痛、浮動性めまい、蒼白、酸素飽和度低下、浮腫等が報告されている。投与中あるいは投与終了後は、観察を十分に行い、これらの症状が発現した場合は、点滴速度を下げ、あるいは投与を一時中止し、適切な薬剤治療(抗ヒスタミン剤、解熱鎮痛剤、副腎皮質ホルモン剤等)や緊急処置を行うこと。[7.1、8.2参照]

1.警告
本剤投与により重篤なアナフィラキシーが発現する可能性があるので、本剤は、緊急時に十分な対応のできる準備をした上で投与を開始し、投与終了後も十分な観察を行うこと。また、重篤なinfusion reactionが発現した場合には、本剤の投与を中止し、適切な処置を行うこと。[8.1参照]

<解説>
1.警告
国内における臨床試験では13例中11例(85%)で本剤に対するIgG抗体産生が認められ、7例でinfusion reactionが報告された。国内の臨床試験中に発現した主な副作用は、infusion reactionと考えられる悪寒5例(38%)、発熱4例(31%)、倦怠感、呼吸困難、鼻炎、高血圧各2例(15%)であったが、市販後において重篤なアナフィラキシーが発現する可能性は否定できないため、『警告』の項を設定した。なお、詳細は「Ⅷ.安全性(使用上の注意等)に関する項目」の項を参照。

※引用文献:
ファブラザイム IF:Ⅷ.安全性(使用上の注意等)に関する項目「1.警告内容とその理由」及び「8.副作用」を参照
  • Q
  • IRが発現した場合、次回の投与に際しては?

A.

8. 重要な基本的注意
8.2 本剤投与によりinfusion reaction(IR)が発現する可能性がある。次回投与に際しては、以下の表を参考とすること。[7.1、11.1.1参照]


※引用文献:
ファブラザイム IF:Ⅷ.安全性(使用上の注意等)に関する項目「5.重要な基本的注意とその理由」を参照
  • Q
  • IRを予測する為には?

A.

8. 重要な基本的注意
8.3 Infusion reactionの発現を予測するため定期的にアガルシダーゼ ベータ(遺伝子組換え)に対するIgG抗体検査を行うことが望ましい。投与により、大部分の患者でIgG抗体産生が予想され、そのような患者はinfusion reactionを発現しやすいと考えられる。

<解説>
8.3 国内及び海外における臨床試験では、本剤投与により、大部分の患者(80~90%)でIgG抗体が産生しており、そのような患者はinfusion associated reactionを発現しやすいと考えられるため、定期的にIgG抗体検査を行うことが望まれるとして、本項を設定した。1)



国内における臨床試験では、13例中11例(85%)で本剤に対するIgG抗体産生が認められ、7例で過敏反応が報告された。なお、1例についてはinfusion associated reactionとして徐脈が報告されたものの、IgG抗体産生は認められなかった。



※引用文献:
ファブラザイム IF:Ⅷ.安全性(使用上の注意等)に関する項目「5.重要な基本的注意とその理由」を参照
1)社内資料:本邦における第2相試験(2004年1月29日承認,CTD M2.7.4.2),2001[FZ-07]

安定性

  • Q
  • 製剤の各種条件下における安定性は?

A.

5mg/35mg製剤の各種条件下における安定性を以下に示す。


※引用文献:
ファブラザイム IF:Ⅳ.製剤に関する項目「6.製剤の各種条件下における安定性」を参照
  • Q
  • 溶解後の安定性は?

A.

35mg製剤の溶解後の安定性を以下に示す。5mg製剤については、溶解後の組成が35mg製剤と同様であるため実施していない。


※引用文献:
ファブラザイム IF:Ⅳ.製剤に関する項目「7.調製法及び溶解後の安定性」を参照

治療

  • Q
  • 効能又は効果は?

A.

4. 効能又は効果
ファブリー病

5. 効能又は効果に関連する注意
5.1 本剤はファブリー病と確定診断された患者にのみ使用すること。
5.2 国内における第2相試験及び海外における第3相臨床試験では組織中のGL-3除去効果を確認した。しかし臨床症状の改善効果については確立されていない。

<解説>
5.1 本剤はファブリー病患者で欠損している酵素を投与する酵素補充療法であることから、効能又は効果に関連する使用上の注意として「本剤はファブリー病と確定診断された患者にのみ使用すること」を設定した。
5.2 本剤の承認時までの国内1)及び海外2)における臨床試験では、本剤投与により組織細胞内に蓄積しているグロボトリアオシルセラミド(GL-3)の除去効果は認められているが、国内における臨床試験では、臨床症状の改善効果については十分に確立されていないことから本項を設定した「「V.治療に関する項目5.臨床成績」の項参照。

※引用文献:
ファブラザイム IF:Ⅴ.治療に関する項目「1.効能又は効果」及び「2.効能又は効果に関連する注意」を参照
1)衞藤義勝 他:小児科診療 2003;66(8):1435-1444
2)Eng CM., et al.:N. Engl. J. Med. 2001;345(1):9-16
  • Q
  • 用法及び用量は?

A.

6. 用法及び用量
通常、アガルシダーゼ ベータ(遺伝子組換え)として、1回体重1kgあたり1mgを隔週、点滴静注する。

7. 用法及び用量に関連する注意
7.1 日局注射用水で溶解し、日局生理食塩液で希釈した後に投与すること。Infusion reactionが発現するおそれがあるため、初回投与速度は0.25mg/分(15mg/時)以下とすること。患者の忍容性が十分に確認された場合、徐々に速めてもよい。ただし、投与速度は0.5mg/分を超えないこと。[8.2、11.1.1参照]

<解説>
7.1 現在まで報告されている副作用の主なものはinfusion reactionであり、多くは軽度~中等度の発熱や悪寒である。これらのinfusion reactionに対する処置は、第一に投与速度を下げることが必要であることから記載した。なお、詳細は「Ⅷ.安全性(使用上の注意等)に関する項目」の項を参照。

また、長期継続投与することにより本剤の忍容性が向上した場合の投与速度の制限緩和の可能性については、海外での長期間の臨床試験において、58例中54例(93%)の患者で1回以上の投与を2.5時間以内、58例中45例(78%)の患者で2.0時間以内で投与を完了し、平均投与時間は2.2時間であったとの報告がある1)。国内での臨床試験及び海外での主要臨床試験では、投与するために調製した最終液量は過敏反応などを防止するために、生理食塩液で500mLに希釈し0.25mg/分以下の投与速度で点滴静注されたことから、本項目を設定した。

※引用文献:
ファブラザイム IF:Ⅴ.治療に関する項目「3.用法及び用量」及び「4.用法及び用量に関連する注意」を参照
1)Wilcox WR., et al. Am J. Hum. Genet 75(1) 65-74 (2004)

2022年3月

SAJP.eMR.22.04.0007

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