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製品関連のよくあるご質問と回答

製剤

  • Q
  • 貯法は?

A.

貯法:凍結を避け、2~8℃にて保存

<参考>
20.取扱い上の注意
20.1 外箱開封後は遮光して保存すること。
20.2 本剤を温めたり、直射日光に晒さないこと。また、本剤を振とうしないこと。

※引用文献:
1) デュピクセント IF:Ⅹ.管理的事項に関する項目「3.包装状態での貯法」、「4.取扱い上の注意」を参照

安全性

  • Q
  • 禁忌とその理由は?

A.

2.禁忌(次の患者には投与しないこと)
本剤の成分に対し過敏症の既往歴のある患者

【解説】
医薬品全般における一般的な注意事項である。
本剤の成分に対し過敏症の既往のある患者では、本剤の投与により再び同様の過敏症があらわれるおそれがある。本剤には以下の成分が含まれているので、本剤の投与に際しては問診等を行い、これらの成分に対して過敏症の既往歴がある場合には投与しないこと。
有効成分:デュピルマブ(遺伝子組換え)
添加剤:L-ヒスチジン、L-ヒスチジン塩酸塩水和物、L-アルギニン塩酸塩、酢酸ナトリウム水和物、氷酢酸、精製白糖、ポリソルベート80

※引用文献:
1) デュピクセント IF:Ⅷ.安全性(使用上の注意等)に関する項目「2.禁忌内容とその理由」、Ⅳ.製剤に関する項目「2.製剤の組成 」を参照 
  • Q
  • なぜ投与前に45分以上かけて室温に戻すのか?

A.

冷たい薬液を投与すると痛みを感じやすいため、室温に戻してから投与する必要があるため。

※引用文献:
1) デュピクセント IF:Ⅷ.安全性(使用上の注意等)に関する項目「11.適用上の注意」を参照

特定の背景を有する患者

  • Q
  • 腎機能障害患者に投与するときの注意は?

A.

母集団薬物動態解析(16試験(健康被験者202例及びAD患者1913例)から得られた合計2115例及び20809点の機能性デュピルマブ血清中濃度のデータを用いた)により、軽度から中等度の腎機能障害(クレアチニンクリアランスの予測値:50~<80mL/min)は、デュピルマブの薬物動態に影響を与えなかった。

※引用文献:
1) デュピクセント IF:Ⅶ.薬物動態に関する項目「2.薬物速度論的パラメータ(1)解析方法」、「10.特定の背景を有する患者」を参照 
  • Q
  • 小児への投与は?

A.

9.7 小児等
<アトピー性皮膚炎>
小児等を対象とした臨床試験は実施していない。
<気管支喘息>
12歳未満の小児等を対象とした臨床試験は実施していない。
<鼻茸を伴う慢性副鼻腔炎>
小児等を対象とした臨床試験は実施していない。

【解説】
<アトピー性皮膚炎><鼻茸を伴う慢性副鼻腔炎>
承認時までに国内外で小児における臨床試験を実施していないことから設定した。
<気管支喘息>
承認時までに国内外で12歳未満の小児における臨床試験を実施していないことから設定した。

※引用文献:
1) デュピクセント IF:Ⅷ.安全性(使用上の注意等)に関する項目「6.特定の背景を有する患者に関する注意(7)小児等」を参照
  • Q
  • 妊婦・授乳婦への投与は?

A.

9.5 妊婦
妊婦又は妊娠している可能性のある女性には、治療上の有益性が危険性を上回ると判断される場合にのみ投与すること。本剤はヒトIgG4モノクローナル抗体であり、ヒトIgGは胎盤関門を通過することが知られている。また、本剤のサル相同抗体を妊娠カニクイザルへ投与した場合、胎盤を通過して胎児に移行することが確認されている。

【解説】
一般的に、本剤のようなIgG抗体は胎盤を通過し、その移行量は妊娠後期において最も高いとされ、本剤のサル相同抗体を妊娠カニクイザルへ投与した場合、胎盤を通過して胎児に移行することが確認されている。また、妊婦に対する安全性は検討されていない。このため、妊婦又は妊娠している可能性のある婦人に本剤を投与する場合には、治療上の有益性と危険性を十分に考慮の上、有益性が危険性を上回ると判断される場合にのみ投与すること。

9.6 授乳婦
治療上の有益性及び母乳栄養の有益性を考慮し、授乳の継続又は中止を検討すること。本剤のヒト乳汁への移行は不明であるが、本剤はヒトIgG4モノクローナル抗体であり、ヒトIgGは乳汁中に移行することが知られている。

【解説】
本剤のヒト乳汁中への移行については不明であるが、少量ではあるもののヒトIgGは乳汁中に移行することが知られている。このため、授乳中の婦人への投与は避け、やむを得ず投与する場合は授乳を中止させること。

※引用文献:
1) デュピクセント IF:Ⅷ.安全性(使用上の注意等)に関する項目「6.特定の背景を有する患者に関する注意(5)妊婦、(6)授乳婦」を参照

治療

  • Q
  • 効能又は効果は?

A.

4.効能又は効果
〇 既存治療で効果不十分なアトピー性皮膚炎
〇 気管支喘息(既存治療によっても喘息症状をコントロールできない重症又は難治の患者に限る)
〇 鼻茸を伴う慢性副鼻腔炎(既存治療で効果不十分な患者に限る)

5.効能又は効果に関連する注意
<アトピー性皮膚炎>
5.1 ステロイド外用剤やタクロリムス外用剤等の抗炎症外用剤による適切な治療を一定期間施行しても、十分な効果が得られず、強い炎症を伴う皮疹が広範囲に及ぶ患者に用いること。[17.1.1、17.1.2 参照]
5.2 原則として、本剤投与時にはアトピー性皮膚炎の病変部位の状態に応じて抗炎症外用剤を併用すること。
5.3 本剤投与時も保湿外用剤を継続使用すること。
<気管支喘息>
5.4 最新のガイドライン等を参考に、中用量又は高用量の吸入ステロイド薬とその他の長期管理薬を併用しても、全身性ステロイド薬の投与等が必要な喘息増悪をきたす患者に本剤を追加して投与すること。
5.5 本剤はIL-4及びIL-13シグナル伝達を阻害することにより、喘息の病態に関与する2型炎症反応を抑制することから、臨床試験で認められた本剤投与前の2型炎症に関連するバイオマーカー(血中好酸球数、FeNO、IgE等)の値と有効性の関係を十分に理解し、患者の当該バイオマーカーの値を考慮した上で、適応患者の選択を行うこと。[17.1.3 参照]
5.6 本剤は既に起きている気管支喘息の発作や症状を速やかに軽減する薬剤ではないので、急性の発作に対しては使用しないこと。
<鼻茸を伴う慢性副鼻腔炎>
5.7 本剤は全身性ステロイド薬、手術等ではコントロールが不十分な患者に用いること。

【解説】
<アトピー性皮膚炎>
5.1 本剤の臨床試験では、皮膚病変の医師評価(EASI、IGA など)及び患者評価(そう痒、QOL など)を有効性の指標とし、ステロイド外用薬の効果が不十分な中等症~重症の成人アトピー性皮膚炎患者を対象に、単独療法又はステロイド外用薬との併用療法下における本剤の有効性及び安全性を評価した。本剤の適用に際しては、ステロイド外用剤やタクロリムス外用剤等の抗炎症外用剤での治療歴を確認し、既存治療に効果不十分な患者、あるいはステロイド外用剤やタクロリムス外用剤等の抗炎症外用剤の使用が適さない患者に投与すること。
5.2 本剤の投与に際しては、ステロイド外用剤やタクロリムス外用剤等の抗炎症外用剤の使用が適さない患者へ使用する場合を除き、原則としてアトピー性皮膚炎の病変部位の状態に応じて抗炎症外用剤を併用すること。
5.3 本剤を投与する場合には、基礎治療として使用されている保湿外用剤は継続して使用すること。
<気管支喘息>
5.4 本剤は、最新のガイドライン等を参考として、中用量又は高用量の吸入ステロイド薬とその他の長期管理薬等を併用しても、全身性ステロイド薬の投与等が必要となる喘息増悪をきたす患者に投与すること。
5.5 適応患者の選択は、2型炎症に関連するバイオマーカー(血中好酸球数、FeNO、総IgE等)の値を考慮すること。
<鼻茸を伴う慢性副鼻腔炎>
5.7 本剤の適用に際しては、全身性ステロイド薬や手術等での治療歴を確認し、既存の薬物療法や手術ではコントロール不十分な患者、あるいは既存治療に禁忌又は忍容性が認められない患者に投与すること。

※引用文献:
1) デュピクセント IF:Ⅴ.治療に関する項目「1.効能又は効果」、「2.効能又は効果に関連する注意」を参照
* デュピクセント IF:Ⅴ.治療に関する項目「5.臨床成績」を参照
  • Q
  • 用法及び用量は?

A.

6.用法及び用量
<アトピー性皮膚炎>
通常、成人にはデュピルマブ(遺伝子組換え)として初回に600mgを皮下投与し、その後は1回300mgを2週間隔で皮下投与する。
<気管支喘息>
通常、成人及び12歳以上の小児にはデュピルマブ(遺伝子組換え)として初回に600mgを皮下投与し、その後は1回300mgを2週間隔で皮下投与する。
<鼻茸を伴う慢性副鼻腔炎>
通常、成人にはデュピルマブ(遺伝子組換え)として1回300mgを2週間隔で皮下投与する。なお、症状安定後には、1回300mgを4週間隔で皮下投与できる。

7.用法及び用量に関連する注意
<アトピー性皮膚炎>
7.1 本剤による治療反応は、通常投与開始から16週までには得られる。16週までに治療反応が得られない場合は、投与中止を考慮すること。

【解説】
<アトピー性皮膚炎>
7.1 アトピー性皮膚炎の場合、本剤の臨床試験において多くの症例で投与開始から16週までには治療反応があらわれている。16週までに治療効果が得られない場合は、現行治療の継続について再考すること。

※引用文献:
1) デュピクセント IF:Ⅴ.治療に関する項目「3.用法及び用量」、「4.用法及び用量に関連する注意」を参照

薬理・薬物動態

  • Q
  • 作用機序は?

A.

<アトピー性皮膚炎>
デュピルマブは、ヒトインターロイキン-4(IL-4)及びインターロイキン-13(IL-13)受容体の複合体が共有しているIL-4受容体αサブユニット(IL-4Rα)に特異的に結合することにより、IL-4及びIL-13の両シグナル伝達を阻害する遺伝子組換えヒトIgG4モノクローナル抗体である。
<気管支喘息>
デュピルマブはIL-4及びIL-13シグナル伝達を阻害することで、Type2炎症の上流から下流までを広範囲に抑制する。これにより、Th0細胞からTh2細胞への分化・増殖、B細胞からIgE産生細胞へのクラススイッチ、好酸球の血管から気道組織への遊走、気道上皮での杯細胞過形成および粘液産生、平滑筋肥大などが抑制されると考えられる。
<鼻茸を伴う慢性副鼻腔炎>
デュピルマブは、1型受容体を介してIL-4シグナル伝達を阻害し、2型受容体を介してIL-4及びIL-13両方のシグナル伝達を阻害する。このようなType2炎症の全身療法と、その結果得られる上気道全体での粘膜浮腫を軽減し、嗅覚の改善にもつながると考えられている。

※引用文献:
1) デュピクセント IF:Ⅵ.薬効薬理に関する項目「2.薬理作用」を参照 
  • Q
  • 本剤の排泄部位・経路、排泄率は?

A.

他の多くの治療用生物製剤と同様、モノクローナル抗体医薬である本剤は、腎臓からの排泄又は肝臓での代謝はないと考えられる。デュピルマブの分子サイズ【分子量約15万】は大きいことから、腎臓での排泄は考えられず、またその代謝は、小さなペプチド及び各アミノ酸への代謝に限定されると考えられる。したがって、排泄を検討した試験は実施していない。

※引用文献:
1) デュピクセント IF:Ⅶ.薬物動態に関する項目「7.排泄」を参照
* デュピクセント IF:Ⅱ.名称に関する項目「4.分子式及び分子量」を参照

2021年11月
SAJP.DUP.18.05.1181

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