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製品関連のよくあるご質問と回答

製剤

  • Q
  • 溶解後の安定性は

A.

1.溶液状態における安定性


ただし、溶解後、未使用残留分は廃棄すること。ペンタミジンイセチオン酸塩の溶液は、5w/v%で試験した。

2.超音波ネブライザー使用時における安定性
超音波ネブライザーにより約30分以内に連続して霧化しても安定であることが確認された。



※引用文献:
1) ベナンバックス注用300mg IF:Ⅳ.製剤に関する項目
  • Q
  • 貯法は?

A.

室温保存

※引用文献:
1) ベナンバックス注用300mg IF:Ⅹ.取扱い上の注意等に関する項目

安全性

  • Q
  • 警告とその理由は?

A.

重篤な低血圧、低血糖及び不整脈があらわれることがある。【用法及び用量】、【使用上の注意】に特に留意し、このような症状が発現した場合は直ちに本薬の投与を中止し、再投与しないこと。

<解説>
ペンタミジンイセチオン酸塩のアメリカにおける添付文書及びイギリスにおける添付文書の「使用上の注意」に準拠して設定した。

【重要な基本的注意】
(2)血液障害、ショック等を予測するため十分な問診を行うこと。
(3)本剤投与前、投与中及び投与後を通じて、臨床検査(血液検査、肝機能検査、腎機能検査、心電図検査等)を行うこと。
(4)本剤投与後、突然重度の低血圧が起こることがあるので、患者の基礎血圧値をあらかじめ測定し、投与時には必ず患者を横臥させること。各回投与時並びに治療期間中一定の間隔で血圧を測定すること。
(5)本剤投与後、重度の低血糖、また、高血糖、糖尿病が起こることがあるので、治療期間中及び治療後も血糖値を測定、監視すること。
(6)本剤投与後、QT延長及びTorsades de pointesを含む重篤な心室性不整脈が起こることがあるので、冠疾患の患者、心室性不整脈の既往のある患者、低カリウム血症の患者、低マグネシウム血症の患者、徐脈の患者、又はQT延長を起こすおそれのある薬剤を投与中の患者に投与する場合には注意すること。

※引用文献:
1) ベナンバックス注用300mg IF:Ⅷ.安全性(使用上の注意等)に関する項目
  • Q
  • 禁忌とその理由は?

A.

1.本剤に対する過敏症の既往歴のある患者
2.ザルシタビンを投与中の患者[海外で本剤(静注)との併用により劇症膵炎による死亡例が報告されているので、カリニ肺炎の治療のため本剤が必要になった場合は、ザルシタビンを休薬すること。「7.相互作用」の項参照]
3.ホスカルネットナトリウムを投与中の患者[腎障害の増強、低カルシウム血症が起こることがある。なお、海外で本剤(静注)との併用により、重篤な低カルシウム血症が発現した死亡例が報告されている。「7.相互作用」の項参照]
4.吸入投与は、換気障害が重症の患者(PaO2 60mmHg以下)には行わないこと。[換気障害のため、薬剤の十分な拡散が得られないことがある。]
5.アミオダロン(注射剤)を投与中の患者[併用によりTorsades de pointesのリスクが増加する。「7.相互作用」の項参照]

※引用文献:
1) ベナンバックス注用300mg IF:Ⅷ.安全性(使用上の注意等)に関する項目
  • Q
  • 重大な副作用と主な自覚症状は?

A.

1)ショック(0.2%)・アナフィラキシー
ショック・アナフィラキシーがあらわれることがあるので、観察を十分に行い、関連する徴候が認められた場合には、投与を中止するなど適切な処置を行うこと。
2)Stevens-Johnson症候群(皮膚粘膜眼症候群)
Stevens-Johnson症候群(皮膚粘膜眼症候群)があらわれることがあるので、観察を十分に行い、異常が認められた場合には投与を中止し適切な処置を行うこと。
3)錯乱・幻覚(0.2%)
錯乱・幻覚があらわれることがあるので、観察を十分に行い、異常が認められた場合には、投与を中止するなど適切な処置を行うこと。
4)急性腎不全(0.7%)
急性腎不全等の重篤な腎障害があらわれることがあるので、定期的に検査を行うなど観察を十分に行い、異常が認められた場合には、投与を中止するなど適切な処置を行うこと。
5)低血圧(2.2%)、QT延長、心室性不整脈(0.5%)、高度徐脈
重篤な低血圧、QT延長、心室性不整脈(Torsades de pointesを含む)があらわれることがあるので、このような症状が発現した場合には直ちに本薬の投与を中止し、再投与しないこと。
また、高度徐脈があらわれることがあるので、異常が認められた場合には、投与を中止するなど適切な処置を行うこと。
6)低血糖(5.4%)
重篤な低血糖があらわれることがあるので、このような症状が発現した場合には直ちに本薬の投与を中止し、再投与しないこと。
7)高血糖、糖尿病
高血糖、糖尿病があらわれることがあるので、このような症状が発現した場合には投与を中止し、インスリンなどの適切な処置を行うこと。
8)膵炎(0.5%)
膵炎があらわれることがあるので、観察を十分に行い、異常が認められた場合には、投与を中止するなど適切な処置を行うこと。

※引用文献:
1) ベナンバックス注用300mg IF:Ⅷ.安全性(使用上の注意等)に関する項目
  • Q
  • 吸入投与の注意点は?

A.

【禁忌(次の患者には投与しないこと)】
4.吸入投与は、換気障害が重症の患者(PaO2 60mmHg以下)には行わないこと。[換気障害のため、薬剤の十分な拡散が得られないことがある。]

【重要な基本的注意】
(7)吸入中に気管支痙攣が起こることがある。このような場合には、β-刺激性気管支拡張剤の投与が有効である。気管支収縮は喫煙者や気管支喘息の患者で起こりやすく、β-刺激性気管支拡張剤の前投与により気管支痙攣が予防できるとの海外での報告がある。
(8)本剤吸入投与にあたっては、換気性の良い部屋を使用し、取り扱い者は防護手段(手袋、マスク等)を講じ、できる限り被曝されないようにすること。

【その他の注意】
(3)後天性免疫不全症候群(AIDS)患者のカリニ肺炎治療において、本薬を吸入投与した患者では静脈内投与した患者に比べ治療効果が低いとの海外報告がある。

※引用文献:
1) ベナンバックス注用300mg IF:Ⅷ.安全性(使用上の注意等)に関する項目
  • Q
  • 適用上の注意は?

A.

(1)筋肉内注射時
筋肉内注射にあたっては下記の点に注意すること。
1)神経走行部位を避けるように注意して注射すること。
2)注射針を刺入したとき、激痛を訴えたり、血液の逆流をみた場合には直ちに針を抜き、部位をかえて注射すること。

(2)吸入時
吸入投与に際しては、粒子径は効果に影響を及ぼすので、投与にあたっては注意すること。

(3)調製時
1)本剤を溶解する時は、必ず日局注射用水を用いること。
2)静脈内・筋肉内注射にあたっては、溶解液をさらに日局生理食塩液や日局ブドウ糖注射液で希釈してもよいが、それ以外の注射液とは混合または希釈して使用しないこと。
3)吸入投与にあたっては、溶解液を他の薬剤と混合して使用しないこと。
4)溶解後の未使用残留分は廃棄すること。 

※引用文献:
1) ベナンバックス注用300mg IF:Ⅷ.安全性(使用上の注意等)に関する項目

特定の背景を有する患者

  • Q
  • 腎機能障害患者に投与するときの注意は?

A.

【慎重投与(次の患者には慎重に投与すること)】
(1)腎又は肝機能障害のある患者[腎又は肝機能障害を悪化させるとともに副作用も発現しやすくなるおそれがある。]

※引用文献:
1) ベナンバックス注用300mg IF:Ⅷ.安全性(使用上の注意等)に関する項目
  • Q
  • 肝機能障害患者に投与するときの注意は?

A.

【慎重投与(次の患者には慎重に投与すること)】
(1)腎又は肝機能障害のある患者[腎又は肝機能障害を悪化させるとともに副作用も発現しやすくなるおそれがある。]

※引用文献:
1) ベナンバックス注用300mg IF:Ⅷ.安全性(使用上の注意等)に関する項目
  • Q
  • 小児等への投与は?

A.

低出生体重児、新生児、乳児、幼児又は小児に対する安全性は確立していない。[使用経験が少ない。]

※引用文献:
1) ベナンバックス注用300mg IF:Ⅷ.安全性(使用上の注意等)に関する項目
  • Q
  • 妊婦・授乳婦への投与は?

A.

(1)妊婦又は妊娠している可能性のある婦人には、十分に検討した上で、治療上の有益性が危険性を上回ると判断される場合にのみ投与すること。[動物実験で母体死亡、胎児毒性(後期死亡児数の増加、化骨の遅延)が報告されている。]

(2)授乳婦に投与する場合には授乳を中止させること。[授乳婦への投与に関する安全性は確立していない。]

※引用文献:
1) ベナンバックス注用300mg IF:Ⅷ.安全性(使用上の注意等)に関する項目

治療

  • Q
  • 効能又は効果は?

A.

<適応菌種>
ニューモシスチス・カリニ

<適応症>
カリニ肺炎

※引用文献:
1) ベナンバックス注用300mg IF:Ⅴ.治療に関する項目
  • Q
  • 用法・用量は?

A.

[静脈内・筋肉内投与]
通常、ペンタミジンイセチオン酸塩として4mg/kgを1日1回投与する。
(1)静脈内点滴投与:日局注射用水3~5mLに溶解した後、日局ブドウ糖注射液又は日局生理食塩液50~250mLに希釈し、1~2時間かけて点滴静注する。
(2)筋肉内投与:日局注射用水3mLに溶解した後、2箇所以上の部位に分けて筋注する。

[吸入投与]
通常、ペンタミジンイセチオン酸塩として300~600mgを日局注射用水(1バイアルにつき3~5mL)に溶解し、吸入装置を用いて1日1回30分かけて投与する。吸入装置は5mL以下のエアロゾル粒子を生成する能力を有する超音波ネブライザー又はコンプレッサー式ネブライザー等を使用すること。なお、吸入装置により霧化能力、薬液槽容量が異なるので、使用する機種に応じて薬液を日局注射用水で適切な量に希釈して用いること。

<用法及び用量に関連する使用上の注意>
生理食塩液やブドウ糖液等で直接溶解すると懸濁・固化するおそれがあるので溶解には必ず日局注射用水を用いること。

【その他の注意】
(1)14日間以上の投与は、腎機能障害等の副作用による危険性に対して治療上の有益性が上回ると判断した場合にのみ行うこと。このとき、定期的な臨床観察・臨床検査による監視を続ける必要がある。
(2)海外において、リーシュマニア症に対して筋肉内投与した場合に、横紋筋融解症が報告されている。
(3)後天性免疫不全症候群(AIDS)患者のカリニ肺炎治療において、本薬を吸入投与した患者では静脈内投与した患者に比べ治療効果が低いとの海外報告がある。

※引用文献:
1) ベナンバックス注用300mg IF:Ⅴ.治療に関する項目、Ⅷ.安全性(使用上の注意等)に関する項目

薬理・薬物動態

  • Q
  • 作用機序は?

A.

ペンタミジンイセチオン酸塩は、in vitroにおいて、ニューモシスチス・カリニのグルコース代謝及び蛋白質合成を抑制し、マウス実験腫瘍のDNA合成、RNA合成、蛋白質合成、リン脂質合成及びヌクレオチド合成を抑制し、ジヒドロ葉酸脱水素酵素(DHFR)活性をin vitro及びin vivo(ラット)で抑制した。 

※引用文献:
1) ベナンバックス注用300mg IF:Ⅵ.薬効薬理に関する項目
  • Q
  • 吸収は?

A.

1.筋肉内・静脈内投与
筋肉内投与、静脈内投与ともに、血漿中から各組織に速やかに移行する。
2.吸入投与
吸入投与では血漿中にはほとんど吸収されず、全身性にはあまり移行しない。

<参考>[ラット]
ペンタミジンイセチオン酸塩をラットに10mg/kgを筋肉内に単回投与したとき、血清中消失半減期は1~2時間であった。また2mg/kgを静脈内に単回投与したとき、血清中消失半減期は2分以下であった。

※引用文献:
1) ベナンバックス注用300mg IF:Ⅶ.薬物動態に関する項目
  • Q
  • 本剤の排泄部位・経路、排泄率は?

A.

(1)排泄部位
該当資料なし

<参考>外国人でのデータ(単回投与)
男性AIDS患者に、ペンタミジンイセチオン酸塩4mg/kgを筋肉内投与(n=5)、あるいは2時間かけて静脈内投与(n=4)した場合、初回投与後24時間で尿中に投与量のそれぞれ4.81%、2.51%のペンタミジンが排泄された。24時間までのペンタミジンの平均腎クリアランスは、筋肉内投与、静脈内投与それぞれ15.41L/hr及び6.21L/hrで、血漿クリアランスのわずか5.0%及び2.5%にすぎなかった。

(2)排泄率
該当資料なし

(3)排泄速度
該当資料なし

<参考>[マウス]
マウスにペンタミジンイセチオン酸塩10mg/kgを単回腹腔内投与した場合、投与後90時間までに尿中に投与量の37.5%、糞中に12.5%が未変化体として排泄された。しかし投与後90時間後にマウス体内には37.5%が未変化体として残留していた。

※引用文献:
1) ベナンバックス注用300mg IF:Ⅶ.薬物動態に関する項目

SAJP.PTM.18.05.1177