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製品関連のよくあるご質問と回答

製剤

  • Q
  • 溶解後の安定性は?

A.

本剤を0.9%塩化ナトリウム溶液に溶解した時、24時間後に観察したところ、溶液中に沈殿が認められた。本剤を生理食塩液に溶解して使用した場合、溶液中に沈殿が生じることから、本剤を生理食塩液に溶解して投与してはならない。
本剤を5%ブドウ糖注射液に溶解した場合、溶液の性状、pH、類縁物質及びアミオダロン塩酸塩の含量に変化は認められず、24時間安定であった。

※引用文献:
1)アンカロン注 IF:Ⅳ.製剤に関する項目「4.溶解後の安定性」を参照
  • Q
  • 貯法は?

A.

凍結を避け、25℃以下に遮光して保存

※引用文献:
1)アンカロン注 IF: Ⅹ.取扱い上の注意等に関する項目「2.貯法・保存条件」を参照

特定の背景を有する患者

  • Q
  • 小児への投与は?

A.

国内における小児等への使用経験が無く、安全性が確立していない。
また、本剤は添加物としてベンジルアルコールを含有しているが、海外で新生児において添加物のベンジルアルコールを含有する静注薬の投与により致死的な「あえぎ症候群」が報告されている。

※引用文献:
1)アンカロン注 IF: Ⅷ.安全性(使用上の注意等)に関する項目「11.小児等への投与」を参照
  • Q
  • 妊婦・授乳婦への投与は?

A.

(1)下記のことが報告されているため、妊婦又は妊娠している可能性のある婦人には投与しないことを原則とするが、特に必要とする場合には慎重に投与すること。

1)妊娠中の経口投与により、新生児に先天性の甲状腺腫、甲状腺機能低下症及び甲状腺機能亢進症を起こしたとの報告がある。
【国内の臨床試験において妊娠している患者は対象から除外されており、妊婦及び産婦に使用された経験はない。しかしながら、アミオダロン塩酸塩経口剤投与において新生児に先天性の甲状腺腫、甲状腺機能低下症及び甲状腺機能亢進症が認められたとの報告がある。また、アミオダロン塩酸塩経口剤維持療法を受けた後、出産した母体及び出生児の血清中濃度から胎盤通過率は約26%、乳汁中濃度は血清に比べ2~13倍高いことが知られている。】

2)動物実験では催奇形作用は認められていない(ラット、ウサギ)が、胚・胎児発生への影響に関する動物実験(ラット)において、胎児に軽微な体重減少、生存胎児数の減少及び骨化遅延が認められている。

(2)授乳婦への投与は避けることが望ましいが、やむを得ず投与する場合は授乳を避けさせること。[ヒトで経口投与により乳汁中への移行が報告されている。]
【国内の臨床試験では授乳中の患者は対象から除外されており、授乳婦に使用された経験はないが、アミオダロン塩酸塩経口剤維持療法を受けた後に出産した母体における本剤の乳汁中濃度は血清に比べ2~13倍高いことが知られている。】

※引用文献:
1)アンカロン注 IF: Ⅷ.安全性(使用上の注意等)に関する項目「10.妊婦、産婦、授乳婦等への投与」を参照

治療

  • Q
  • 効能又は効果は?

A.

○生命に危険のある下記の不整脈で難治性かつ緊急を要する場合
心室細動、血行動態不安定な心室頻拍
○電気的除細動抵抗性の心室細動あるいは無脈性心室頻拍による心停止

※引用文献:
1)アンカロン注 IF: Ⅴ.治療に関する項目「1.効能又は効果」を参照
  • Q
  • 用法及び用量は?

A.

○心室細動、血行動態不安定な心室頻拍で難治性かつ緊急を要する場合
通常、成人には以下のとおり点滴静注により投与する。
なお、症状に応じて適宜増減あるいは追加投与を行う。ただし、最大量として1日の総投与量は1250mg を超えないこと及び投与濃度は2.5mg/mL を超えないこと。
1.投与方法(48時間まで)
(1)初期急速投与:アミオダロン塩酸塩として125mg(2.5mL)を5%ブドウ糖液100mL に加え、容量型の持続注入ポンプを用い、600mL/時(10mL/分)の速度で10分間投与する。
(2)負荷投与:アミオダロン塩酸塩として750mg(15mL)を5%ブドウ糖液500mL に加え、容量型の持続注入ポンプを用い33mL/時の速度で6時間投与する。
(3)維持投与:17mL/時の速度で合計42時間投与する。
1)6時間の負荷投与後、残液を33mL/時から17mL/時に投与速度を変更し、18時間投与する。
2)アミオダロン塩酸塩として750mg(15mL)を5%ブドウ糖液500mL に加え、容量型の持続注入ポンプを用い17mL/時の速度で24時間投与する(アミオダロン塩酸塩として600mg)。
2.追加投与
血行動態不安定な心室頻拍あるいは心室細動が再発し、本剤投与が必要な場合には追加投与できる。1回の追加投与は本剤125mg(2.5mL)を5%ブドウ糖液100mL に加え、容量型の持続注入ポンプを用い、600mL/時(10mL/分)の速度で10分間投与する。
3.継続投与(3日以降)
48時間の投与終了後、本剤の継続投与が必要と判断された場合は、継を行うことができる。
アミオダロン塩酸塩として750mg(15mL)を5%ブドウ糖液500mL に加え、容量型の持続注入ポンプを用い17mL/時の速度で投与する(アミオダロン塩酸塩として600mg/24時間)。

○電気的除細動抵抗性の心室細動あるいは無脈性心室頻拍による心停止
アミオダロン塩酸塩として300mg(6mL)又は5mg/kg(体重)を5%ブドウ糖液20mLに加え、静脈内へボーラス投与する。心室性不整脈が持続する場合には、150mg(3mL)又は2.5mg/kg(体重)を5%ブドウ糖液10mL に加え、追加投与することができる。

<用法及び用量に関連する使用上の注意>
心室細動、血行動態不安定な心室頻拍で難治性かつ緊急を要する場合
1.注射部位反応を避けるため、可能な限り本剤は中心静脈より点滴により投与すること。
また、投与には容量型の持続注入ポンプを用いること。[「Ⅷ.安全性(使用上の注意等)に関する項目 6」の項参照]
2.初期急速投与及び追加投与時は、1アンプル(3mL)から本剤2.5mLを注射筒で抜き取り調製すること。
3.継続投与に関し、国内においては最長7日間までの投与経験しかなく、継続投与の期間については十分注意すること。
4.追加投与に関し、国内においては3回までの投与経験しかなく、追加投与については十分注意すること。
5.低体重の患者及び高齢者では血圧の変動を来たしやすいと考えられるため、これらの患者に投与する場合には減量又は投与速度の調節を考慮すること。

※引用文献:
1)アンカロン注 IF: Ⅴ.治療に関する項目「2.用法及び用量」を参照

薬理・薬物動態

  • Q
  • 作用機序は?

A.

心筋のK+チャネル遮断作用により活動電位持続時間、有効不応期を延長させる。
また、Na+チャネル遮断作用、Ca2+チャネル遮断作用及び抗アドレナリン作用を併せ持つ。

※引用文献:
1)アンカロン注 IF: Ⅵ.薬効薬理に関する項目「2.薬理作用」を参照
  • Q
  • 代謝酵素は?

A.

ヒト肝ミクロソーム画分を用いた試験により、CYP1A1及びCYP3A4がアミオダロンのN-脱エチル化反応に大きく寄与していると考えられた。
しかし、CYP1A1はヒト肝臓中にはわずかにしか存在しないこと及び活性代謝物であるモノ-N-デスエチルアミオダロン(DEA)の生成はketoconazole(CYP3A4阻害剤)及びnifedipine(CYP3A4の基質)存在下で阻害されたことから、ヒトにおけるアミオダロンの代謝にはCYP3A4の関与が大きいものと考えられた。
また、アミオダロンはin vitroにおいてCYP2C9、CYP2D6及びCYP3A4の酵素活性を阻害したが、その作用は弱かった。一方、DEA はCYP1A1、CYP1A2、CYP2A6、CYP2B6、CYP2C9、CYP2C19、CYP2D6及びCYP3A4の活性を阻害した。

※引用文献:
1)アンカロン注 IF: Ⅶ.薬物動態に関する項目「5.代謝」を参照
  • Q
  • 本剤の排泄部位・経路、排泄率は?

A.

胆汁を介した糞排泄が主排泄経路と考えられた。

<参考>
ラット、イヌ及びヒヒに14C-アミオダロン塩酸塩25mg/kg を単回静脈内投与した時、いずれの動物種とも投与後72時間までに、投与量の73~75%が糞中に、2~5%が尿中に排泄されたことから、動物種にかかわらず胆汁を介した糞排泄が主排泄経路と考えられた。

排泄率は、該当資料なし

※引用文献:
1)アンカロン注 IF: Ⅶ.薬物動態に関する項目「6.排泄」を参照

SAJP.AMD.17.11.2892