文字サイズ

  1. ATISとは
  2. じっくり学ぶATIS- 4. ATISを発症するリスクファクター
前のページへ
 

4. ATIS(アテローム血栓症)を発症するリスクファクター

主要リスクファクター

アテローム性の動脈硬化は数十年にわたって徐々に進行しますが、その進行を促進するリスクファクターとしては「高血圧」「高脂血症」「糖尿病」「喫煙」が挙げられています[1]。これらのリスクファクターに加え、肥満や欧米型の生活習慣などの複数のファクターがATIS(アテローム血栓症)のリスクにつながります[2]。

ハイリスク患者とは? [3,4]をもとに作成

ATIS(アテローム血栓症)による臨床症状の重複

ATIS(アテローム血栓症)は全身性の疾患です。したがって、心筋梗塞、虚血性脳卒中などATIS(アテローム血栓症)の臨床症状が1つでも発生した患者さんでは、潜在的にほかの虚血性イベントを発生する可能性が高くなります。
実際に、CAPRIE試験に登録された患者さんのベースライン時の患者背景を解析したところ、ATIS(アテローム血栓症)の臨床症状を2つ以上有する患者さんが26%認められました。詳細には、冠動脈疾患と末梢動脈疾患を有する患者さんが11.8%、冠動脈疾患と脳血管疾患を有する患者さんが7.4%、脳血管疾患と末梢動脈疾患を有する患者さんが3.8%であったことが示されています。

CAPRIE: Clopidogrel versus Aspirin in Patients at Risk of Ischemic Events
最近発症した虚血性脳卒中/心筋梗塞、症候性末梢動脈疾患のいずれかの症状を呈したアテローム硬化性血管病変を有する患者を対象とした国際的な無作為化盲検試験。クロピドグレルとアスピリンの虚血性脳卒中、心筋梗塞、あるいは血管疾患による死亡の複合した予後イベント連続発生のリスク低下に対する相対的な有効性・安全性を評価した。

ATIS(アテローム血栓症)は複数の血管領域で発生する [5]をもとに作成

リスクファクターの数により、さらにリスクが上昇

全身のどこか1か所の血管領域でイベントが発生した患者さんでは、さらに別の虚血性イベントが発生するリスクが高くなることが示されていますが、その発生リスクはリスクファクターの数に伴い上昇します。

心筋梗塞を発症した患者における脳卒中発症リスク [6]より改変

心筋梗塞など、ある血管領域に発生したイベントは、他の箇所に発生するさらなる虚血性イベントのリスクを高い確率で予測する。
心筋梗塞を発症した患者111,023例
解析に用いたリスクファクター:75歳以上、アフリカ系米国人、心房細動、脳卒中、糖尿病、高血圧症、末梢動脈疾患の合併、その他の血管脆弱性

虚血性イベント初発患者が今後さらにイベントを経験するリスク [7]をもとに作成

虚血性イベント初発患者(46,961例)のカルテから解析した結果(カナダ)。初発のイベント後に発生する虚血性イベント数は、リスクファクターの数に応じて増加する。
解析に用いたリスクファクターは、CAPRIE試験により決定された以下の11個とした:虚血性脳卒中の既往、一過性脳虚血発作、糖尿病、高血圧症、高コレステロール血症、安定狭心症の既往、心筋梗塞の既往、うっ血性心不全、心房細動、間歇性跛行、末梢動脈疾患。

参考文献

  1. 1.Yusuf S et al. Circulation 2001; 104: 2746-53.
  2. 2.Drouet L. Cerebrovasc Dis 2002; 13(suppl 1): 1-6.
  3. 3.Grundy SM et al. : Circulation 1999 ; 100 ; 1481-1492.
  4. 4.Haffner SM et al. : N Engl J Med 1998 ; 339 : 229-234.
  5. 5.Coccheri S. Eur Heart J 1998; 19(suppl): P1268.
  6. 6.Lichtman JH et al. Circulation 2002; 105: 1082-7.
  7. 7.Caro J. Eur Heart J 2001; 22(suppl): 522.
前のページへ
 

DOWNLOAD

最終更新日:2015/12/15

カスタム表示選択

※ご興味のある領域を選択ください。ご希望内容を中心に表示いたします。

この画面は上記「登録」か「不要」をご選択いただければ元のページに戻ります。
設定変更の場合は、画面上部の「ご興味のある領域選択」メニューをご利用ください。